イタリアのインテリアは国内でも人気があり、さまざまな場面で活用されています。自宅の家具をイタリア製のものにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はイタリア家具の特徴や選び方をご紹介します。イタリア風インテリアをつくりたい方や海外のインテリアに憧れている方はぜひ参考にしてみてください。
1. イタリアインテリアの特徴
イタリアには古くなったものを捨てずに修復するという習慣があります。家具やインテリアにおいてもこの習慣が当てはまり、歴史を感じる家具が現在でも数多く存在します。
そんなイタリア家具の種類は大きく分けてアンティークとイタリアンモダンの2種類です。アンティークは伝統的な雰囲気、イタリアンモダンは現代的なシンプルなデザインですが、それぞれ共通した特徴があります。以下で詳しく見ていきましょう。
1-1. 重厚感のあるデザイン
イタリアの家具は大理石や木材、ガラスなどを使用しているため、重厚感があります。空間に安定感も生まれ、落ち着いた雰囲気のお部屋をつくれるでしょう。
特にアンティーク家具は重たいため、床が傷付かないように工夫して配置することが大切です。
1-2. 高い質感
イタリアの家具は一つ一つ職人が手作りしています。大量生産ができない家具だからこそ高い質感を味わえます。機能性や使い心地も良く、長く使えるインテリアとして重宝することでしょう。
1-3. 高級感
高級素材を使用しているところもイタリア家具の特徴です。
特にイタリアは革製品が多く、古くから加工技術が発展しています。高品質な革も生み出されているため、仕上がりも高級感が溢れているでしょう。芸術作品のような家具を自宅に取り入れられるのは魅力的ですね。
1-4. 一流デザイナーが手掛けている
イタリア家具を手掛けるデザイナーは一流で、世界的にも有名です。
緩やかな曲線美や鮮やかな色彩計画など細部までこだわった家具がたくさんあります。イタリアンモダンは現代的なスタイルですが、それらにも伝統的な技術が引き継がれているため、現代の生活にもよりマッチするようにつくられています。
2. イタリアインテリアのつくり方
続いて、イタリア風インテリアのつくり方をご紹介します。以下のポイントを押さえておくと失敗することも少なくなるでしょう。
2-1. コントラストを意識する
イタリアンモダンはハッキリとしたコントラストが特徴です。イエローとブルーの組み合わせがよく使われます。ソファやクッション、カーテンなどファブリックに取り入れてみましょう。
また、異素材を組み合わせてメリハリをつけるのもおすすめです。柔らかい素材と固い素材を混合させてみましょう。
2-2. モノトーン配色を使う
イタリアンモダンはモノトーン配色もおすすめです。
スタイリッシュな雰囲気で現代的な空間に仕上がるでしょう。イタリア家具は革製品が多いため、レザーソファなどを導入し、アンティークな雰囲気をプラスしてみてもおしゃれです。開放的な空間になるように床が見える面積は多めに取りましょう。
※ モノトーン配色については、「モノトーンインテリアの特徴とは?コーディネートのコツもご紹介!」で詳しく解説しています。
2-3. 空間の雰囲気を考慮する
イタリアンモダンはシンプルなデザインが多く、どんな空間でも馴染みやすい性質があります。
しかし、アンティークのイタリア家具は色数が多いため、置く場所を選ばなければなりません。お部屋の雰囲気に合わせて、取り入れる家具のデザインも検討しましょう。豪華な装飾の付いた家具を取り入れる際はシンプルな内装にしておく必要があります。
2-4. 配置場所を吟味する
イタリアの家具は機械で大量生産されているわけではないため、一つ一つが非常に高価です。購入を簡単には決められないため、どの家具をどのくらいの大きさでどこに配置するかあらかじめ決めておきましょう。
事前にシミュレーションしておけば、購入後に後悔することもなくなりますよ。
2-5. クラシックとの組み合わせもおすすめ
イタリアのインテリアはクラシックスタイルと相性が良く、より高級感のある空間をつくれます。色味や柄などにこだわり重厚感のある空間をつくってみてください。豪華な照明などを使うと、イタリアの豪華な雰囲気も出せるでしょう。
※ 参考記事: 「クラシックインテリアの特徴とは?おすすめの家具や柄をご紹介!」
3. イタリアインテリアのブランドをご紹介
ここからはイタリアの家具ブランドを5つご紹介します。イタリア家具にご興味がある方はそれぞれのショップをぜひ調べてみてくださいね。
3-1. カッシーナ
イタリア家具を代表する「カッシーナ」は、1927年にミラノ郊外で設立されました。先端的なデザインと使いやすさが特徴です。メンテナンス保証も充実しているため、家具を長く使い続けられるでしょう。
代表作はエルシー4やキャプチェアー、マラルンガなどです。それぞれ高級素材を使用しているため、使用するほど身体に馴染んでくるでしょう。
3-2. ドリアデ
1968年にミラノ郊外であるピアチェンツァで設立された「ドリアデ」は、ユニークなデザインが特徴です。TOYやMISS LACY、DIDYMOSなどを代表作としています。どれもアート作品のような前衛的なデザインであり、個性的な空間をつくりたい方におすすめです。
大型家具の他にも、カトラリーや花瓶など小物も手掛けています。
3-3. カルテル
おしゃれなデザインと手頃な価格が特徴の「カルテル」は、1949年にイタリア最大のプラスチック家具メーカーとして創業されました。ポップなデザインと高い品質を備えた革新的なカルテルの家具は世界中で大人気です。
ラ・マリーやルイ・ゴーストなどを代表作とし、近年でもさまざまなデザインを生み出しています。
3-4. ポリフォーム
ポリフォームは1942年に創業された小さな工房からスタイリッシュでモダンな現代家具ブランドへと発展していきました。ポリフォームの設立は1970年です。
ポリフォームの最大の特徴はシステム収納にあります。ウォークインクローゼットやワードローブ、壁面式のブックシェルフなどデザインと機能性を持った収納が魅力です。高級素材を使用しているため、摩耗や傷、熱、水に耐性もあります。
3-5. ザノッタ
1954年にソファメーカーとして誕生した「ザノッタ」は、家具の常識を覆すような革新的でポップな椅子を次々と発表しています。サッコなど使う人に合わせて変形する自由な発想が魅力です。
また、ザノッタはイタリアを代表するマセラッティとのコラボも実現しています。車のシート素材を使ったラウンジチェアやグランツール用のフットレストなどが有名です。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はイタリア家具の特徴と選び方をご紹介しました。イタリア家具は高価なインテリアですが、選び方を間違えなければ、長く使えるため、コスパの良い家具です。ぜひ今回ご紹介したブランドを調べ、納得のいく家具を自宅に取り入れてみてください。
自宅に置く家具を選ぶ際は、空間全体のイメージを思い描いてから商品を決めることをおすすめします。事前にシミュレーションしておくことで、購入後に何か違ったという失敗もなくなるはずです。計画的に家具を購入しましょう。