近年では、生活においても省エネの意識が高まっています。エコな暮らしをするためにできることはたくさんありますが、節水に取り組みたいと考えている方も多いでしょう。
しかし、節水の方法が具体的に分からない方も多いはずです。そこで今回は、節水をするメリットや効果的な方法をご紹介していきます。
節水に興味がある方やエコな暮らしがしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 節水のメリット
節水の方法を見ていく前に、まずは節水のメリットからご紹介していきます。節水すると、どのような効果が得られるのでしょうか。
代表的な4つの魅力を見ていきましょう。
1-1. 水道代が安くなる
節水する最大のメリットは、水道代が安くなることです。近年、光熱費が値上がりしているため、生活が苦しくなっている方も多いでしょう。
節水すると水道代を抑えることができ、家計にもゆとりが出てくるためストレスも軽減されるでしょう。
1-2. 電気代の節約になる
一見、節水と無関係な電気ですが、水道を利用するためには水を組み上げるためのポンプが必要です。そのポンプを動かすための動力には電気が使用されています。
節水することでポンプを動かす頻度も減るため、結果的に電気代の節約にもなるのです。毎月の光熱費を抑えたい方は、節水を心掛けてみてください。
1-3. CO2削減にも繋がる
節水は二酸化炭素の排出量も抑えることが可能です。CO2は温室効果があり、地球温暖化の大きな問題ともなっています。
一人一人が節水を心掛けると、地球温暖化を防ぐことにも繋がるでしょう。家計の節約だけでなく、環境保全にも役立つのは大きな魅力です。
ぜひ、節水を意識して生活してみてください。
1-4. 災害時の備えができる
節水を心掛ける積み重ねは、災害時にも役立ちます。水道や電気などライフラインに支障があったとしても、少ない水で適切な対応ができるようになるでしょう。
災害はいつどこでも誰にでも起きるリスクがあります。日頃から備えておき、いざという時に慌てないようにしましょう。
2. 簡単にできる節水の方法
続いて、簡単にできる節水の方法をご紹介していきます。以下でご紹介する5つは、すぐにでも実践できる行動です。
日常生活で取り入れてみましょう。
2-1. ため洗いをする
野菜や食器を洗う際は、ため洗いをすることをおすすめします。ため洗いとは、桶などに水をためて洗う方法です。
蛇口から水を流しながら洗うと、必要以上に水道代がかかってしまいます。ため洗いをすることで、必要最低限の水だけで洗い物が済ませられるでしょう。
細かいところから意識していくことが大切です。
2-2. お風呂は続けて入る
家族が多い場合は、続けてお風呂に入ることをおすすめします。湯船にお湯を溜めた状態で一人ずつ時間を空けて入ると、お湯の温度が下がってしまい、足し湯や追い焚きが必要です。
水だけでなくガスも消費することになるため、なるべく時間を空けずに続けて入るよう努力しましょう。
2-3. 歯磨きはコップを使う
歯磨きの仕方も節水に効果があります。歯磨きをする際は、コップを使うことがポイントです。
そのまま水を流しっぱなしで歯磨きをしてしまうと、大量の水を使うことになります。30秒間水を流しっぱなしにしながら歯磨きをした場合、1回でおよそ6リットルもの水を使うといわれているため、しっかり蛇口を閉めて歯磨きするようにしましょう。
2-4. 洗濯の回数を減らす
洗濯で使用する水の量は洗濯機の種類によって異なりますが、1回およそ83リットルが目安です。毎日洗濯をすると、単純計算で1ヶ月あたり約2,490リットルもの水を使用することになります。
まとめ洗いを実践すれば、洗濯で使用する水の量もいくらか軽減できるでしょう。2日に1回のペースで洗濯した場合に使用する水の量は約1,245リットルです。
2-5. 残り湯を洗濯に使う
一般的な大きさのバスタブにお湯を溜めると、180リットルほどの水が必要です。お風呂に入れば水の量は減りますが、それでも多くの水が浴槽に残るでしょう。
残り湯をそのまま流してしまう家庭は多く、環境にも悪影響です。このような残り湯は洗濯に活用できるため、事前に道具を集めておきましょう。
汚れが気になるという方は、すすぎのときだけ綺麗な水にするとスッキリ洗い流せます。
3. より効果を実感できる節水の方法
最後に、より効果を実感できる節水方法をご紹介していきます。上記の方法より手間がかかりますが、その分の効果は大きいでしょう。
経済面で余裕のない方や節水の効果を実感したい方は、ぜひ試してみてください。
3-1. 節水型の洗濯機を使用する
近年では、節水型の洗濯機が人気を集めています。家電を最新のものに買い替えるだけでも節水効果を実感できるでしょう。
初期費用は高くなりますが、節水効果が高いほどランニングコストが小さくなるため、長い目で見ると十分に元を取ることができるはずです。洗濯機が古いと感じたら、買い替えを検討してみると良いでしょう。
3-2. 節水機能付きのシャワーヘッドを使う
節水機能付きのシャワーヘッドを使用するのも効果があります。簡単に水の使用量を減らせるため、月々の光熱費も安く抑えられるでしょう。
シャワーヘッドの他、蛇口内部に取り付ける節水コマや蛇口先端に取り付ける節水アダプターなど節水アイテムはたくさん販売されているため、チェックしてみることをおすすめします。
3-3. 給水タンク内の浮き玉を調節する
トイレの給水タンクには、浮き玉と呼ばれる水を調節する玉状の部品があります。給水タンクの水位が上がると浮き玉が浮き、下がると給水される仕組みです。
この浮き玉の位置を調節すれば、水の量も減らせるでしょう。ただ、水が少な過ぎると流れにくくなるため、適切な位置を見極めることが重要です。
3-4. ドルフィンセーブを設置する
トイレのタンク内にあるバルブは、タンクの水が全て流れ出てからフタが閉まる仕組みになっています。ドルフィンセーブに付け替えることで、空気穴から浮力をなくし、早めにフタを閉じることが可能です。
水量も9段階調節ができるため、トイレのタイプに合わせて設置してみると良いでしょう。
3-5. ウォーターセーバーを取り付ける
一般的なトイレは、レバーをひねるとタンク内の水が自動的に流れます。ウォーターセーバーを取り付けることで、レバーを動かしたときだけフロートバルブが浮くようになるため、水を止めたいときに止めることが可能です。
タンクの水を使い切る前にレバーを戻せば、節水効果も十分に感じられるでしょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、節水のメリットや自宅でできる節水の方法をご紹介していきました。節水をすることで、水道代が安くなるだけでなく電気代の節約や二酸化炭素の排出量を抑えることにも繋がります。
節水の方法は、ため洗いをしたり歯磨きをコップでしたりと簡単にできるものから節水型の洗濯機に買い替えるなど大掛かりなものまでさまざまです。予算や生活スタイルに合わせて、できる行動をしていきましょう。
少しのことでも毎日続けていれば、大きな効果を得られます。