ヌックの魅力とは?注意点やおすすめの設置場所もご紹介!

リノベーション
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近年、ヌックのニーズが高まっており、住宅設計で取り入れる方も増えてきています。しかし、ヌックの存在を知らない方もまだまだ多いはずです。

そこで今回は、近年人気が高まっている「ヌック」についてメリットやデメリット・おすすめの設置場所をご紹介していきます。ヌックの設置を検討している方はもちろんのこと、他とはひと味違う住宅をつくりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. ヌックのメリットとは

そもそも、ヌックとは「こぢんまりとしていて心地の良い空間」です。スコットランドのヌークが語源となっており、温かくて心地の良い場所という意味もあります。

広さは2畳〜3畳ほどが一般的で、段差や素材の違いなどで緩やかに区切るのが特徴です。そんなヌックには以下のようなメリットがあります。

1-1. 家族との繋がりを感じられる

ヌックを設置したリビングは、家族との繋がりを感じられます。お子さんの様子を見ながら家事をしたり別の場所でくつろいだりできるでしょう。

家族の顔が見えやすいため、会話の数も増え、積極的なコミュニケーションが取れます。住宅づくりで家族との繋がりを重視したい方は、ぜひヌックを設置してみてください。

1-2. プライベート空間が確保できる

ヌックは壁や扉で個室化しているわけではありませんが、緩やかに区切られているため、プライベート空間も確保できます。読書をしたりパソコン作業をしたりと程よい距離感で好きなことができるでしょう。

お子さんの秘密基地にもなるため、遊び心のある空間が演出できるはずです。

1-3. 空間にメリハリが生まれる

ヌックがあることで、空間に立体的なメリハリが生まれます。個性的で洗練された住宅を気軽につくれるでしょう。

デザインや配置によっては、空間が広く見える場合もあります。開放的な空間やおしゃれな空間をつくりたいと考えているなら、ヌックの設置を検討してみましょう。

1-4. フレキシブルに使える

ヌックは空間の目的を選ばないのも魅力です。デスクがあれば書斎など作業スペースに、リビングの一角につくればキッズスペースにもなります。

ニーズに合わせて柔軟な使い方ができるため、希望の住宅がつくれるでしょう。その他、ベンチの設置でコミュニケーションスペースにもなります。

1-5. くつろぎの空間がつくれる

ヌックは広すぎないため、家族と同じ空間にいながらゆったりくつろげる場所になるでしょう。家族との時間を大切にしたい方は、リビングにヌックを設置してみることをおすすめします。

ベンチに座って会話をしたり寝転んだりとさまざまな使い方が可能です。家族とコミュニケーションが取りやすい住宅は、明るく気持ちも前向きになります。

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2. ヌックのデメリットとは

続いて、ヌックを設置する際の注意点をご紹介していきます。メリットばかりに目を向けていると、設置後に後悔してしまう可能性があるため、デメリットもしっかり押さえておきましょう。

2-1. 設置に費用がかかる

ヌックの設置には高額な費用がかかります。特に、間仕切りの壁を付けたり小上がりにしたりすると費用が嵩むため、予算と照らし合わせながら設計していきましょう。

また、快適なヌックをつくるためには、必要に応じて換気設備や空調設備・採光窓・照明などの設置も必要です。どんな空間をつくりたいかイメージしながら、条件を絞っていきましょう。

2-2. ある程度の面積が必要

ヌックを取り入れることで、部屋の面積が狭まる可能性もあります。ヌックを設置予定の方は、十分な面積が確保できるか確認することも重要です。

ヌックの広さは2畳〜3畳が目安ですが、それよりも狭くなる場合は家具を置かない方が良いでしょう。デッドスペースなどを活用して上手に配置することが大切です。

2-3. 冷暖房が必要な場合もある

リビングなどエアコンが設置されている空間にヌックを配置する場合は問題ありませんが、廊下や階段などエアコンがない場所にヌックを設置する場合は用途によって温度管理が必要です。長時間その場所で過ごす場合は、冷暖房器具を設置する必要があります。

追加で費用がかかるため、設置場所は慎重に決めることが大切です。

2-4. 騒音が気になる

風が吹く方向や隣家との距離を考えていないと、騒音が気になる場合もあります。ヌックで仕事や勉強をする際に集中できなくなってしまうため、設置前に周辺環境をチェックしておくことが大切です。

また、集中するためのスペースとしてヌックを設置する場合は、窓付近に設置しないようにしましょう。

2-5. 収納スペースが不足する可能性も

デッドスペースを活用してヌックを設置したものの、収納スペースが少なくなってしまったという失敗も珍しくありません、ヌックを設置する際は、収納スペースが足りているか確認することも重要です。家族の人数や荷物の量を考慮して、ヌックの広さや用途を決めていきましょう。

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3. ヌックの設置場所

最後に、ヌックの設置場所を4つご紹介していきます。設置する場所によって使い方が変わってくるため、用途に合った場所を選んでいきましょう。

3-1. LDK

リビング・ダイニング・キッチンは、家族が集まる場所です。LDKにヌックを設置すると、家族の繋がりを感じながら一人の時間を楽しめます。

お子さんと一緒に遊ぶこともできるため、家族とのコミュニケーションも円滑に進むでしょう。家族との時間を増やしたい方は、ぜひLDKにヌックを設置してみてください。

3-2. 階段下

階段下はデッドスペースになりやすいため、ヌックの設置場所としても最適です。仕事や勉強のスペースにすると、集中しやすいでしょう。

しかし、階段下は勾配天井であるケースが多く、床を高くすると使い勝手が悪くなる可能性もあります。設計の際はその点も考慮しながら決めていきましょう。

3-3. 窓辺

日当たりの良い窓辺もヌックの設置場所としておすすめです。暖かな日差しを浴びながらお昼寝もできるでしょう。

景色も考慮しながら設置場所を選ぶと、のんびりとくつろげる空間になります。ヌックをリラックスする目的で使用したい方は、ぜひ窓付近の設置を検討してみてください。

3-4. 寝室

ヌックは寝室にも設置できます。旅館にある縁側のような空間となるため、上質な雰囲気が楽しめるでしょう。

座布団を置いたり畳を敷いたりして、和やかな空間を演出してみてください。ヌックは空間のメリハリにもなるため、ディスプレイとして雑貨を飾っておくのもおすすめです。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、ヌックを設置するメリットやデメリット・おすすめの設置場所をご紹介しました。ヌックとは、こぢんまりとしている心地の良い空間のことです。

家族との繋がりを感じられる他、空間にメリハリが生まれるメリットがあります。しかし、素材や機能にこだわると費用が高くなるのはデメリットです。

設置場所によっては冷暖房が必要になる可能性もあるため、高額な出費となります。収納スペースが不足する場合もあるため、設計は慎重に決めましょう。

おすすめの設置場所は、LDKや階段下・窓辺・寝室です。それぞれ最適な用途があるため、目的に合わせて設置場所を決めていく必要があります。

上手に活用できれば、住宅のインテリア性も上げられるでしょう。