幅木は壁と床の間に付ける部材です。一般的にはあまり馴染みのない言葉ですが、リフォームやリノベーションを検討している方なら聞いたことがあるかもしれませんね。幅木とは一体どのような役割を持っているのでしょうか。
今回は幅木の特徴や選び方、DIYする際の注意点を解説していきます。自宅の新築やリフォーム、模様替えを考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 幅木とはどのようなものか
住宅には木造建築や鉄筋コンクリート造などさまざまな構造がありますが、「壁と床」「天井と壁」の間には隙間が発生することがあります。そのような隙間を埋めるために必要なのが「幅木(巾木)」「廻り縁」です。
幅木にはどのような役割があるでしょうか。以下で役割や種類を解説します。
※ 廻り縁については、「廻り縁で自宅をおしゃれにするなら!おすすめの選び方や種類をご紹介!」で詳しく解説しています。
1-1. 幅木の役割
幅木は冒頭でも説明したように、壁と床の隙間を埋めるためにあります。壁と床の間に境目ができるため、空間にメリハリが付けれるでしょう。見栄えも良くなり、より美しい空間に仕上がります。また、幅木はクロスを傷つけない役割も担っています。掃除機を掛ける際や雑巾掛けをする際にも役立つことでしょう。
1-2. 幅木の種類
幅木は材質の種類と納まりの種類で分けることができます。材質の種類は大きく分けて、木製と塩化ビニル製の2種類です。木製の木幅木は厚みがあり、フローリングなどしっかりとした床材と相性が良いでしょう。
一方、塩化ビニル製はソフト幅木と呼ばれていいます。クッションフロアなど柔らかい素材の床材に使用します。ソフト幅木の方が価格が安く、加工しやすい特徴があります。木製の幅木では困難な角への施工も簡単できます。
2. 幅木の色選び
幅木は色選びも重要です。幅木の色味が異なるだけで、空間の印象も大きく変わるため、慎重に選ぶようにしましょう。以下では幅木の選び方を5つご紹介します。幅木の導入を検討している方はぜひ役立ててみてください。
2-1. 床の色と合わせる
幅木は床の色と合わせることで統一感が演出できます。壁の色を気にせず取り付けることができるため、あらゆる空間に施工可能です。木目調の幅木を使用すれば、ナチュラル感もアップできますよ。開放感のある空間がつくれるでしょう。
2-2. 壁の色と合わせる
幅木は床の色の他にも壁の色と合わせることができます。幅木を壁の色と合わせることでシンプルでスッキリとした印象がつくれるでしょう。床の色と合わせたときよりも高さが出るため、より開放的な空間をつくれます。より広い空間を楽しみたい方やスタイリッシュな雰囲気の空間をつくりたい方に幅木はおすすめです。
2-3. 窓枠に合わせる
幅木の色を窓枠の色と合わせると、幅木が目立たなくなります。幅木は空間のアクセントに有効ですが、インテリアのバランスによっては色味を統一した方が良い場合もあります。
おしゃれな空間をつくるためにも全体的なイメージを大切にしましょう。お部屋のコーディネートする際はまず全体の雰囲気を思い描くことをおすすめします。
2-4. 建具に合わせる
明るいフローリングに濃い幅木を取り付けると、空間が引き締まります。逆に濃いフローリングに明るい幅木を取り付けると、空間のアクセントとなります。ドアなどの建具と合わせて統一感を持たせていきましょう。
2-5. テーマカラーをつくる
幅木の色を決める際はお部屋全体のテーマカラーをつくることも有効です。お部屋のイメージを決め、それらに合う色を取り入れていきましょう。明るい雰囲気ならベージュやホワイト、シックな雰囲気ならダークブラウンやブラックなどがおすすめです。
3. 幅木をDIYする際の注意点
幅木の設置はDIYすることもでき、自力で取り付ける方が増えています。幅木をDIYする際はどのようなことに気を付けたら良いでしょうか。注意点を解説していきます。
3-1. 養生を徹底する
幅木は接着剤で貼り付けることができます。幅木に直接、接着剤を付ける際は床や壁を汚さないように養生をしましょう。マスキングテープやビニールなどで養生することで、綺麗に幅木を設置できます。養生できるアイテムはホームセンターや100円ショップでも気軽に購入可能です。
3-2. サイズを正確に測る
幅木にはさまざまな種類がありますが、高さ60mm・長さ915mm・厚み1.5mmのサイズが一般的です。DIYする際は壁のサイズがどのくらいか採寸してから幅木を購入するようにしましょう。商品購入時は必要枚数のプラス2,3枚を買うことをおすすめします。余分に購入しておけば、失敗したときやメンテナンス時に役立ちます。
3-3. 適切な素材を使っているか確認する
木製の幅木は厚みがあり、高級感や重厚感を演出できます。ナチュラルな空間や木製家具が多いお部屋におすすめです。一方で、塩化ビニル製であるソフト幅木はデザインの種類が多く、比較的安価に購入できます。ちょっとした補修工事をする際に使用すると良いでしょう。
3-4. 交換するタイミングを把握しておく
幅木の交換タイミングを知っておけば、綺麗な室内を維持することができます。幅木を交換するタイミングはひび割れや破れが目立って来たときです。模様替えをする際も幅木を変更することで、空間の印象がガラリと変化します。ライフスタイルや好みに合わせて、最適な幅木を検討しましょう。
3-5. 貼り方を間違えない
幅木はの貼り付け方法には、壁に接着剤を付けてから幅木を付ける方法と直接幅木に接着剤を付ける方法があります。それぞれ部材によって、やり方も異なるため、適切な方法で幅木を取り付けましょう。幅木を貼る際に隙間ができてしまった場合は、ローラーを使用することで綺麗に貼れます。幅木はすぐに乾くわけではないため、慌てず、丁寧に修正しましょう。
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5. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は幅木の特徴や選び方をご紹介しました。幅木とは、床と壁の隙間を埋めるために必要な板のことです。幅木を設置することで、空間にメリハリが付き、見た目もおしゃれになります。最近では、DIYする方も増え、柄やデザインなどまざまなアレンジが可能です。
お部屋にアクセントを付けたい方はぜひ幅木の設置を検討してみましょう。今回ご紹介した選び方の他にもメンテナンスのしやすさで選ぶ方法もあります。生活スタイルを考慮してベストな商品を選んでくださいね。