住宅を新築するときやリフォームするときに迷うのがキッチン選びです。キッチンには木製やステンレスなどさまざまな種類がありますが、高級感のあるおしゃれなキッチンにしたい場合は人工大理石のキッチンを選ぶと良いでしょう。
今回は、人工大理石のキッチンの魅力や注意点・長持ちさせるポイントをご紹介していきます。キッチン選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
1. キッチンを人工大理石にするメリット
人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材で、人造大理石とは異なります。キッチンのシンクや天板に使用されますが、それらにはどのような特徴があるのでしょうか。
以下では、人工大理石のメリットをご紹介していきます。
1-1. あらゆる雰囲気に馴染む
まず、人工大理石はデザインの種類が多く、石目調やマットな質感などさまざまなものがあります。リビングとのインテリア性も良く、バランスの取れた空間がつくれるでしょう。
特にアイランドキッチンは、キッチンのデザイン性を高められるためおしゃれな雰囲気を全面に出すことが可能です。
※ 参考記事: 「アイランドキッチンの後悔ポイントとは?商品の選び方もご紹介!」
1-2. 音が響きにくい
人工大理石のキッチンは音が響きにくいこともメリットです。ステンレスのキッチンだと、お皿を置いたときや水を流したときなどに金属音がしてしまうため、うるさく感じてしまうかもしれません。
特に小さなお子さんがいる家庭はよく物を落としがちであるため、人工大理石の方が気になりにくいでしょう。
1-3. お手入れが簡単
汚れが付きにくいことも人工大理石のメリットです。食器洗い用の洗剤で洗うだけで綺麗に汚れが落とせるため、清潔感もしっかり保てます。頑固な汚れは、メラミンスポンジでこするかハイターなど漂白剤で落とすと良いでしょう。
いつまでも綺麗な状態を維持できるのは、人工大理石の魅力です。
1-4. 水垢が目立ちにくい
キッチンのシンクには水垢が溜まりやすく、放置しておくとなかなか取れません。シンクに溜まった水垢もメラミンスポンジで落とせますが、白い人工大理石のシンクを選べば目立つことも少ないでしょう。
シンクの白い水垢は水道水のミネラル成分であり、有害なものではありません。目立たないようになるのは嬉しいポイントなのではないでしょうか。
1-5. 繋ぎ目のないキッチンがつくれる
人工大理石はシームレス加工が可能です。天板からシンクまで繋ぎ目のないキッチンがつくれるため、お手入れもスムーズに行えるでしょう。
天板とシンクとの間に繋ぎ目があると、拭き掃除をした際にどうしてもつっかえてしまいます。日々のお手入れもストレスなく行えるように、ぜひシームレス加工を検討してみましょう。
2. キッチンを人工大理石にする際の注意点
2-1. 変色が起きやすい
人工大理石のデメリットは、熱に弱いことです。熱い鍋をシンクの上に置くと変色してしまうこともあるため、取り扱いには注意しなければなりません。
また、シミなどをそのまま放置しておくと、跡が残ってしまうこともあります。汚れが付きそうなものを流した際は、シンクに跡が残らないようにお湯を流すと良いでしょう。
2-2. 衝撃に弱い
人工大理石の天板の上に固くて重たいものを落としてしまうと、その衝撃で天板に傷が付いてしまうこともあります。小さな傷であれば気になりませんが、その傷に汚れが入ってしまうとカビの原因にもなり得るため注意しましょう。
綺麗なキッチンを保てるように、食器や調理器具は丁寧に持ち運ぶことが大切です。
2-3. 黄ばみやすい
人工大理石は経年劣化で黄ばんでくる可能性があります。特に真っ白な天板を検討している方は、黄ばみが目立つことも考えて購入するようにしましょう。
白熱色のように色味の付いた照明を設置すると、黄ばみも目立たなくなるため細かい部分まで工夫することをおすすめします。
2-4. 金額が高い
人工大理石は施工過程が他のキッチンより難しく、特注する場合は高額な費用が掛かります。費用を安く抑えたい方は、ステンレスのキッチンを検討してみると良いでしょう。
少ない予算でこだわったデザインのキッチンを購入することができます。好みや生活の仕方に合わせて商品を検討してみてください。
2-5. もらい錆が付く
焦げの付いた鍋などをシンクや天板の上に長く置いておくと、もらい錆の原因となります。自宅のキッチンを長く清潔に使うには、調理器具の扱いを見直さなければなりません。
使用した鍋をうっかりそのままにしてしまったということがないように、しっかり対策しましょう。
3. 人工大理石キッチンを長持ちさせるポイント
最後に、人工大理石のキッチンを長く使う方法について解説していきます。
キッチンを清潔にしておけば、リビングやダイニングの印象も良くなるため、お部屋全体のインテリア性を高められるでしょう。ポイントを押さえて、実践してみてください。
3-1. 毎日掃除をする
人工大理石のキッチンは汚れが付きにくい素材であるため、日々のお手入れは拭き掃除のみです。
キッチンは油汚れも多いため、毎日のお手入れを怠ってしまうと、頑固な汚れに発展しかねません。サッと汚れを毎日落とすだけで、綺麗な状態を長く維持できるでしょう。
3-2. 熱いものを置くときは鍋敷きを使う
人工大理石のキッチンは熱に弱いため、天板に鍋を置く際は鍋敷きを使用するようにしましょう。また、シンクで洗う際は粗熱が冷めたことを確認してから流しに置くように心掛けることが大切です。
日々のちょっとした意識で、キッチンが綺麗に保てます。キッチンを劣化させないためにも、日々の習慣にしてみましょう。
3-3. 正しいケア方法を知る
万が一、シミが付いてしまったら、スポンジにクリームクレンザーを付けて擦ってみると良いでしょう。研磨剤入りの洗剤はステンレスキッチンの場合だと細かい傷が付いてしまいますが、コーティングがされていない 人工大理石なら問題なく扱えます。
ただ、表面コーディングされている場合はクレンザーは使用できないため、中性洗剤を使うようにしましょう。
3-4. 傷や汚れは早めに処理する
キッチンの傷や汚れに気付いたら、早めに処理することをおすすめします。大変だからといって、後回しにしているとなかなか落とせなくなってしまいます。
大きな汚れの場合、調理の際も目立つため気持ち良く料理ができなくなってしまうかもしれません。より快適な空間で料理をするためにも、キッチンは清潔な状態を保っておきましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、人工大理石のキッチンについてご紹介しました。人工大理石のキッチンはデザイン性が高く、汚れに強い素材です。しかし、熱や衝撃に弱いため、調理器具や食器の扱い方によってはシミや傷ができてしまうこともあるでしょう。
より清潔な状態を保つためにも、お手入れをこまめにしたり丁寧な取り扱いをしたりと日々の行動を変えていくことが大切です。