子供部屋は成長とともに在り方や必要な要素が変わるため、成長に合わせてリフォームを検討する方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような工事をしたら良いのか悩んでいる方も一定数いるでしょう。
そこで今回は、子供部屋をリフォームするメリットや代表的な事例・注意点をご紹介していきます。子供部屋のリフォームで失敗したくない方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
1. 子供部屋をリフォームするメリット
子供部屋をリフォームするメリットはどこにあるでしょうか。主な利点を5つご紹介していきます。
お子さんが小学校高学年になったときや今の部屋が使いにくくなったときなどはリフォームの検討時期となるため、状況に合わせて部屋を改良していきましょう。
1-1. 自立の一歩になる
子供部屋のリフォームは、自立への一歩になる可能性があります。個人のスペースを提供するだけでなく、自分の身の回りを自身で整理させることが可能です。
「自分の部屋は自分で掃除する」といったルールにも適応できるようになるでしょう。子どもの自立を促したいときは、子供部屋をつくることをおすすめします。
1-2. 子供の集中力を養える
子供部屋のリフォームで、子どもの才能や集中力を養うことの手助けが可能です。子どもが自由に物に触れられる空間をつくることで、子どもの発育も良くなります。
日々の生活が子どもの刺激となるため、お子さんをのびのびと育てたい方は適度な年齢になったら子供部屋を与えてあげましょう。
1-3. 収納スペースを増やせる
子供部屋をリフォームすれば、収納場所もいくらか増やせます。成長するにつれて服や物は増えていくため、しまえる場所を確保してあげましょう。
収納場所が多い空間はスッキリとした印象が保てるため、心の安定にも繋がります。お子さんが落ち着いて過ごせる工夫が大切です。
1-4. 年齢に合った内装を選べる
乳幼児の頃はポップな壁紙や家具を多く使うのが一般的ですが、成長とともに内装が年齢に合わなくなってきます。そのようなときは壁紙を貼り替えてあげると良いでしょう。
年齢に合った内装にすることで、お子さんも穏やかに過ごせます。内装を変更するときは、お子さんの好みを聞いてあげることが大切です。
1-5. 部屋の用途が広がる
お子さんが独立したときのことを考えてリフォームすれば、部屋の用途も広がります。家事室や趣味部屋などさまざまな用途に転用できるため、限られた間取りを有効活用できるでしょう。
自宅を最大限活用したいと考えている方は、適度なタイミングで子供部屋のリフォームを検討してみることをおすすめします。
2. 子供部屋のリフォーム事例
続いて、子供部屋リフォームの代表的な事例をご紹介していきます。リフォーム内容に迷ったときは、以下の方法を試してみると良いでしょう。
2-1. 壁紙を変える
子供部屋リフォームの事例として最も一般的なものは、壁紙の交換です。壁紙を変更すれば、空間の雰囲気もガラリと変化します。
交換費用は壁紙のサイズにもよりますが、6畳の部屋なら5万円以内に収めることも可能です。消臭機能や防カビ機能・抗アレルギー機能を備えた壁紙も販売されているため、用途に合わせて選んでみましょう。
2-2. フローリングを張り替える
フローリングの張り替えも空間の雰囲気を変える大きなリフォームです。近隣への騒音や物を落としたときの傷が気になる場合は、吸収性の高いコルクタイルが向いています。
足触りも良いため生活しやすく、固いおもちゃなどを落としても傷が付きません。表面にセラミック加工が施されているものなら、メンテナンスもラクに行えるでしょう。
2-3. ロフトを設置する
ロフトを設置するのも子供部屋のリフォームに人気の事例です。遊び場所や寝る場所だけでなく収納場所にも活用できるため、さまざまな使い方ができるでしょう。
ただ、夏は湿気がこもりやすく、高温になりやすいことがデメリットです。転落のリスクもあるため、柵を設置するなど安全を確保することが重要です。
※ 参考記事: 「ロフトってどう使うのがおすすめ?賢い使い方や注意点をご紹介!」
2-4. 壁で分割する
お子さんが2人以上いて部屋を分けたい場合は、壁で分割することをおすすめします。しかし、壁の増設は15万円~20万円ほどかかるため、予算は事前に決めておくことが大切です。
特に、照明関係の電気工事を伴う場合は30万円~40万円と高額になるため注意しましょう。
2-5. 間仕切りで分ける
費用を抑えたい方は、ベッドや棚など大きい家具を部屋の中央に設置して部屋を分割することも可能です。広い空間を家具で仕切れば、2つの子供部屋ができます。
プライバシーをしっかりと確保できるため、年頃のお子さんも周囲を気にせずに過ごせるでしょう。
3. 子供部屋をリフォームする際の注意点
最後に、子供部屋のリフォームで注意することを4つご紹介していきます。以下のポイントを押さえておけば、リフォーム後に失敗したと後悔する心配もありません。
お金を無駄にしないためにも、計画的な工事をしましょう。
3-1. 年齢に応じたリフォーム内容にする
子供部屋のリフォームでまず注意することは、年齢に応じた内容にすることです。子どもの出産をきっかけにリフォームするのであれば、ベッドが置けるスペースの確保や汚れがすぐに拭き取れるクロスの張り替えなどが必要でしょう。
一方、お子さんが部屋の中を走り回るようになったときのリフォームでは、遮音性の高い床材への張り替えが必要です。
3-2. 将来を見越した工事をする
子供部屋のリフォームは、将来を見越して行うことをおすすめします。子どもの成長は著しいため、柔軟な設計でリフォームしないと、心身の成長や趣味趣向の変化に対応できなくなってしまうでしょう。
将来的に使い勝手が悪くなる可能性があるため、設計は将来を考えて、長く利用できる工夫が必要です。
3-3. 動線を考慮する
子供部屋をリフォームするときは、動線を意識することも大切です。リビングや玄関から離れた場所に子供部屋をつくってしまうと、子どもが孤立してしまう可能性があります。
子どもとのコミュニケーションが上手に取れる場所に部屋を設置しましょう。子供部屋が孤立してしまう場合は、リビングにスタディコーナーを設けるなど家族と一緒に過ごす工夫を凝らすことが重要です。
3-4. 適切な収納の高さを検討する
収納の高さが高いと、お子さんの手が届かない可能性があります。物を出し入れするときに親が手伝ってあげなければならないため、収納の高さは子どもに合わせて設計しましょう。
衣類や学校の道具などをしまう場所は低めの位置にするなど、しまい方にも工夫が必要です。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、子供部屋をリフォームするメリットや代表的な事例・施工時の注意点をご紹介してきました。子供部屋をリフォームすると、自立や集中力アップの手助けができます。
子どもが独立した後にも活用できるため、さまざまな使い方ができるでしょう。リフォームする際には、年齢に応じた内容を心掛けることが大切です。
将来を見越して長く使える設計にしていきましょう。設計時には、動線や収納の高さを工夫すると、使い勝手が良くなります。