フローリングの耐用年数はどのくらい?床材ごとに交換時期を解説!

リノベーション
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長年住み続けていると、フローリングの傷が目立ってきたり、歩く度に軋んだりします。フローリングの耐用年数はどのくらいなのでしょうか。メンテナンスやリフォームの参考にもなるため、知っておくと便利です。

今回は床材の種類別に耐用年数をご紹介していきます。また、交換時期の目安や張り替えの方法もあわせて解説していきます。住宅の新築時やリフォーム時の参考にしてみましょう。

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1. フローリングや各種床材の耐用年数はどのくらい?

住宅の床材は種類によって耐用年数が異なります。それぞれどのくらいの時期で張り替えを行った方が良いか知っておくと、資金計画も立てやすく、結果的にランニングコストの削減に繋がります。ここでは複合フローリング・無垢フローリング・クッションフロア・フロアタイル・畳・カーペットの6種類の耐用年数をご紹介します。

1-1. 複合フローリング

まず、複合フローリングの耐用年数は10年から15年程度と言われています。複合フローリングは合板などの上から化粧材を張り合わせているため、接着剤が年数を重ねるごとに取れてきてしまいます。表面に付いた傷を削ることも困難なため、劣化スピードが比較的早い床材です。

※ 複合フローリングについては、「複合フローリングの魅力とは?メリットとデメリットをご紹介!」で詳しく解説しています。

1-2. 無垢フローリング

一方、無垢フローリングは木材をそのままフローリングにしているため、傷が付いても削ぎ落とすことが可能です。耐久性もあり、耐用年数は30年程度と言われています。腐りにくいチークやヒノキ、ケヤキなどを使用した無垢フローリングであればさらに寿命を伸ばすことも可能です。

1-3. クッションフロア

クッションフロアはビニール製の床材です。水に強いため、汚れが落としやすい特徴があります。クッション性もあり、小さなお子さんやペットなどにも安心です。耐用年数は10年程度と床材の中では短い特徴があります。 10年経つと、床材の剥がれやめくれが出てきたりしますので、定期的に補修やメンテナンスを行うようにしましょう。

1-4. フロアタイル

フロアタイルは塩化ビニルの床材です。傷が付きにくく、耐久性に優れています。耐用年数も10年以上のケースがほとんどです。メンテナンスをすれば10年を過ぎても使える場合があります。フロアタイルは調湿性も優れているため、空気も循環もスムーズにできるはずですよ。

※ フロアタイルについては、「フロアタイルにデメリットはある?後悔しないための選び方とは?」で詳しく解説しています。

1-5. 畳

畳の床(とこ)は 20年から25年使用できます。ただ、畳表の場合は5年で一度裏返しが必要です。その後5年で張り替えをしなければなりません。畳は日焼けや汚れに弱いため、設置場所には配慮しましょう。住宅の間取りを考える際は、直射日光が強い場所やペットが動き回る場所に畳を設置しないように注意してください。

1-6. カーペット

カーペットは豊富な種類が魅力的ですが、素材や種類によっては、5年程度が耐用年数を言われるものもあります。 他の床材と比較すると、耐久性が弱く、すぐに劣化してしまいます。特に重たい家具をカーペットの上に乗せると、へんでしまい、元に戻せなくなる可能性も。状態によっては、耐用年数を待たずに貼替を検討しなければならなくなることもあります。

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2. フローリングや各種床材の交換タイミング

フローリングや床材の 張り替えはいつ行えば良いでしょうか。床材の交換タイミングを4つご紹介します。以下の症状が出たら、すぐに床材を張り替えましょう。

2-1. 床の軋みを感じたとき

歩いている際に床に軋みを感じたら床材の張り替えを検討しましょう。また、重たい家具などを置いていてへこみが深くなった場合も張り替えの時期です。そのような症状に気づいたら、早急にリフォーム会社や工務店に連絡をしましょう。プロが適切な診断や修繕をしてくれるはずです。

2-2. 汚れやシミが気になったとき

食べこぼしやカビなど汚れが気になった場合も張り替えのタイミングです。汚れやシミが付いてしまう原因が分かっているなら、範囲を決めて張り替えを検討することをおすすめします。生活していく中で目に付くほど汚れが気になった場合は張り替えをするタイミングなのかもしれません。

2-3. リフォームをするとき

同じ住宅に長年住んでいると、内装や設備などあらゆる箇所に不具合が起きてきます。定期的に点検やリフォームをすることで住宅を長持ちさせることが可能です。床材の張り替えも内装や設備のリフォームに合わせて検討してみましょう。キッチンや浴室など水回りのリフォームと同時期にフローリングの張り替えを行うことで、結果的に費用が安くなる場合もあります。

2-4. 生活スタイルが変わったとき

出産や子どもの成長、家族の介護など生活スタイルは徐々に変化していきます。それらに合わせて床材の張り替えを検討するのもおすすめです。特に畳は子どもが大きくなると使わないことが多いため、複合フローリングにする方が一定数います。ライフスタイルや家族構成に合わせて決めていきましょう。

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3. フローリングの張り替え方法

フローリングの張り替え方法は主に2種類あります。それぞれやり方や費用が異なるため、各々のメリットやデメリットを知っておくことが大切です。予算や目的に合わせて適切な工法を選んでいきましょう。

3-1. 張り替え工法

まず一つは張り替え工法です。その名の通り、既存のフローリングを剥がして新しいフローリングを張ります。張り替え工法の費用は8帖の空間で10万円から20万円が相場です。フローリングを一度剥がしてから施工するため、下地の状態を見ることができ、害虫被害などの対策もできます。

既存の床材とは別の種類の床材を張ることもできるため、選べる幅も広がるでしょう。建物の耐久性の問題もあるため、新築から10年以上経っている住宅は張り替え工法をおすすめします。

3-2. 重ね貼り工法

重ね張り工法は既存のフローリングの上から新しいフローリングを張ります。既存のフローリングを剥がす必要がないため、費用も安く抑えることが可能です。重ね張りの費用は8帖の空間で8万円から18万円前後です。

ただ、重ね貼り工法では下地を確認できないため、新しいフローリングに張り替えても軋みや沈みが発生するケースもあります。張り替えを行なっても改善されない場合は一度リフォーム会社や工務店に相談してみると良いでしょう。

3-3. DIYも可能!

簡単なフローリングの張り替えなら自分で行うことも可能です。フローリング材やノコギリ、釘などを用意し、壁際から1枚ずつ張り替えていきましょう。自分でフローリングを張る際は繋ぎ目が互い違いになるように長さを調節することを忘れないでください。最後に巾木を付けると、隙間の目隠しや壁保護になります。床用コーキング材などとあわせて巾木も最大限活用しましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は床材の耐用年数を種類ごとにご紹介しました。床材ごとに交換時期は異なるため、自宅の床がどのくらい耐久性があるのか把握しておくことが大切です。

さらに張り替えの目安となる床材の症状を知っておくことで、修理規模が大きくなる前に修繕できます。下地や躯体の工事が必要になると莫大な金額を支払わなくてはならないため、定期的なメンテナンスとリフォームで床を長持ちさせましょう。