近年、テレワークやリモート会議などが盛んに行われており、自宅の仕事部屋を快適にしたいと考えている方も多いことでしょう。
リノベーションなどを検討している方の中には、リビングにワークスペースを設けようと考えている方もいるはずです。リビングにワークスペースを設けるメリットはどのようなところにあるでしょうか。
設置する際の注意点とあわせて解説していきます。
1. リビングにワークスペースを設けるメリット
リビングにワークスペースを設置するメリットは以下のようなところにあります。住宅環境をより良くするために、魅力的な部分は最大限活かしていきましょう。
1-1. 仕事と家事を両立できる
まず、ワークスペースがリビングにあると仕事と家事の両立が可能です。
仕事の合間に洗い物や洗濯物をするなど時間を有効活用できるでしょう。小さなお子さんがいる場合も様子を見守りながら仕事ができます。子育てと両立しやすいことも大きなメリットです。
小学生くらいのお子さんがいる場合は、一緒に宿題をすることもできるでしょう。
1-2. スペースを有効活用できる
ワークスペースの広さは用途によって異なりますが、パソコンや資料を広げられるスペースがあれば十分だという方もいらっしゃいます。狭いリビングでも間取りに取り入れることができるため、無駄のない空間コーディネートができるでしょう。
仕事に必要な資料をまとめておく場所も確保されるため、リビングが散らかりにくいメリットもあります。
1-3. 明るい空間がつくれる
リビングにワークスペースがあると、明るい空間の中で仕事ができます。明るい場所は作業効率が上がるため、仕事も捗るでしょう。
リビングのどこに配置するか慎重に検討してみてください。デッドスペースを上手に使うと、狭い空間でも快適なワークスペースが導入できます。
1-4. 隙間時間で作業ができる
ワークスペースは作業途中でもそのまま資料やパソコンを置いておくことができます。いつでも作業の再開ができるため、家事や子育ての合間を有効活用できるでしょう。
仕事だけでなく読書や勉強なども行えるため、さまざまな方に需要があります。ワークスペースがあるとのないのとでは、時間の使い方もまた変わってくるはずです。
1-5. DIYができる
ワークスペースは落ち着ける空間を自分でつくることが可能です。リラックスして作業ができるように、好きなテイストの空間をつくってみてください。
好みの空間はモチベーションアップにも繋がるため、仕事や勉強もより捗るでしょう。個室にすればプライベート空間を思う存分、楽しむことができます。
2. リビングにワークスペースを設ける際の注意点
ここからは、リビングにワークスペースを設けるデメリットをご紹介していきます。以下の注意点を押さえて、後悔しないように設計しましょう。
2-1. メリハリが付きにくい
どのようなワークスペースをつくるかにもよりますが、場合によっては生活にメリハリが付かなくなってしまうこともあります。
完全な個室にしない限り、リビングとの境目は曖昧です。家族がテレビを見ていたり遊んでいたりする場合は、気になってしまうこともあるため目隠しをすることをおすすめします。
生活感を感じさせない空間づくりをしましょう。
2-2. 集中力が途切れやすい
ワークスペースがリビングにあると、集中力が切れやすいデメリットもあります。仕事や勉強に集中できるように、必要な設備を導入させましょう。
ワークスペースのタイプによって、それぞれメリットとデメリットがあるためライフスタイルや条件に合わせて選ぶことをおすすめします。タイプ別の特徴は最後にご紹介していきます。
2-3. 片付けはその都度しなければならない
ワークスペースは資料やパソコンをそのまま置いておけることがメリットですが、見栄えや広さによってはその都度片付けなければならない場合もあります。
リビングは家族が共同で使うスペースであるため、全員が気持ち良く使える環境を整えましょう。収納スペースがつくれない場合はラックなどを置いて整理することをおすすめします。
2-4. 費用や手間が掛かる
ワークスペースはこだわりが強いほど、費用や手間が掛かってしまうため、ある程度まとまった資金が必要です。ワークスペースを設計する際は、予算とのバランスも考えながら設備や広さを決めましょう。
事前に使用目的を明確にし、シミュレーションしておくことが大切です。
2-5. 家族と会話する時間が減る
ワークスペースとリビングを扉で区切ってしまった場合は家族とのコミュニケーションが取りづらいでしょう。意思疎通がなかなかできないため、関係が悪化してしまう場合もあります。
特に小さなお子さんがいる家庭は、家族のコミュニケーションが大切です。仕事と子育てをバランス良く両立してみましょう。
3. リビングに設置したいワークスペースの種類
最後にリビングに設置できるワークスペースの種類を4つご紹介していきます。それぞれの特徴をしっかりと頭に入れ、条件に合わせて最適なタイプを選んでみましょう。
3-1. 個室タイプ
リビングと完全に分離した個室タイプは、オンオフの切り替えがしやすいメリットがあります。作業にも集中しやすいため、一人の時間を満喫したい方におすすめです。
家族とのコミュニケーションを取りやすくするために、ガラス窓を導入するのも良いでしょう。リビングとの繋がりを意識しながら設計してみてください。
3-2. 半個室タイプ
個室タイプのワークスペースをつくるのが難しいという方は、程よくこもり感のある半個室タイプがおすすめです。家族の気配を感じながら作業に集中できるため、小さなお子さんがいるご家庭などに向いているでしょう。
仕切りがほしい場合はパーテーションなどで区切ることをおすすめします。
3-3. オープンタイプ
オープンタイプのワークスペースは、家族の共有スペースとしても活用できます。家事の隙間時間を有効活用したい方、育児と仕事を両立したい方、家族と同じ空間でゆったりと作業したい方などにおすすめです。
ただ、オープンタイプは空間のメリハリが付けづらいため、生活音が気になる場合もあります。壁を左右に設置するなど対策を取りましょう。
3-4. 階段下タイプ
階段下のスペースを使ってワークスペースをつくるのもおすすめです。「こもる」と「繋がる」のバランスが良く、居心地の良い空間になることでしょう。
デッドスペースを有効活用できるため、狭いリビングでも快適なワークスペースが設置可能です。床を一段下げれば、高さもしっかり確保できます。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、リビングにワークスペースを設けるメリットやデメリットについて解説してきました。ワークスペースは主に4つのタイプがありますが、それぞれ特徴があります。
ライフスタイルや使用目的に合わせて、より良いタイプのワークスペースを設計してみましょう。その際に、費用面についても考える必要があります。
ワークスペースはデスクや棚など設備にこだわってしまうと、高額な費用が掛かるため、予算とのバランスが大切です。