ユニットバスの物件は家賃が安く、一人暮らし用のお部屋に多い構造です。しかし、3点ユニットバスや2点ユニットバスは掃除が大変だという声もよく聞きます。
ユニットバスの掃除はどのように行えば、カビや頑固な汚れが発生しにくいのでしょうか。
今回はおすすめの掃除方法やユニットバスを汚さないための対策をご紹介します。ユニットバスがある物件に住んでいる方やこれから住む予定のある方はぜひ役立ててみてください。
1. ユニットバスの掃除は大変?
3点ユニットバスはお風呂・洗面・トイレが同じ空間に配置されているタイプです。2点ユニットバスはトイレが個室、お風呂と洗面が同じ空間に配置されています。
このようなユニットバスは、3点セパレートタイプより難しいと言われていますが、それはなぜでしょうか。考えられる理由を以下で4つご紹介します。
1-1. 湿気が篭りやすい
まず、ユニットバスは窓がない構造が多く、湿気が篭りやすい特徴があります。換気ができないと、結露やカビも発生しやすく、頑固な汚れがつきやすくなってしまいます。
1-2. 滑りができやすい
ユニットバスはセパレートタイプと比べ、シャンプーや石鹸など備品を置くスペースが限られるのがデメリットです。浴槽の端や床に置いてしまうと、滑りができやすく、黒ずみの原因となります。
1-3. 入浴中に水が飛ぶ
ユニットバスではお風呂がトイレや洗面台と一緒になっているため、入浴中に水しぶきが鏡や蛇口に飛び散る可能性があります。
皮脂や石鹸のカスなどが水垢となってこびり付いてしまうため、定期的に掃除していないと、汚れが取れなくなってしまうでしょう。
1-4. シャワーカーテンにカビが発生しやすい
特に3点ユニットバスの場合はシャワーカーテンをする必要があります。シャワーカーテンにシャンプーや石鹸、水などが付着しているとカビが発生しやすく、清潔な状態を保てません。
定期的なお手入れで綺麗な状態を維持できるようにしましょう。
2. ユニットバスの掃除方法
ユニットバスはこまめな掃除が必要です。ここからは場所別に掃除方法を解説していきます。ユニットバスの掃除で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
2-1. 床
ユニットバスの床は掃除を怠っていると、ピンクの汚れが目立ってきます。これは水気のあるところに存在しやすい常在菌で、ヌルヌルとした性質を持っています。
カビよりも繁殖スピードは早く、そのまま放置すると落とせなくなってしまうでしょう。
このような汚れに有効なのは、消毒用エタノールや塩素系のカビ取り剤です。液体を振りかけ、放置するだけで簡単に除去できます。除去した後は水分が残らないように綺麗に拭き取りましょう。
2-2. 壁
ユニットバスにも皮脂汚れや石鹸の残りカスなどさまざまな汚れが付いています。酸性とアルカリ性の汚れが混じっていることが多いため、重曹やクエン酸などを活用して除去しましょう。
頑固な汚れが付いていない場合は、浴室用洗剤が付いたブラシで洗うだけでも綺麗になります。ブラシを使う際は高い位置から下に向かって磨いていくと良いでしょう。
2-3. 鏡
ユニットバスの鏡はすぐに曇り、水垢が付きます。水分が残っているとカビの原因となるため、毎日拭くのが理想です。
白いウロコ状の汚れが付いている場合は、アルカリ性の汚れであるため酸性の洗剤と中和させて落としましょう。鏡に金属が付いている場合もあるため、使用時はあまり長く放置しないように気を付けてください。
※ 参考記事: 「お風呂の鏡掃除に必要なものは?水垢が付く原因や対策を解説!」
2-4. シャワーカーテン
シャワーカーテンにもシャンプやボディソープなどの残りカスが付着していることが多いため、入浴後はよく洗い流しましょう。乾燥機や換気扇がある場合はそれらを起動するのもおすすめです。
特別汚れが気になる場合は、フックから外して細部まで掃除をしてください。その際は必ず洗濯表示を見るようにしましょう。材質によって、使用してはいけない洗剤があります。
2-5. トイレ
ユニットバスでの入浴後は湿気が溜まりやすく、トイレのタンクや便器に結露が発生してしまうことがあります。入浴後は換気を徹底し、結露に気が付いたときはすぐに拭き取るようにしましょう。
ただ、ユニットバスのトイレはシャワーで丸洗いができるため、掃除が面倒な方はシャワーで洗い流すのもおすすめです。
2-6. 浴室
浴槽自体が汚れていると、入浴しても綺麗に洗えていない気がします。
清潔な状態を保つためにも入浴後に掃除をするのがおすすめですが、なかなかできません。そのような場合は浴室用の中性洗剤を入浴後に振りかけておきましょう。
しばらく放置しておくと、汚れが溶け、掃除もラクに行えます。最近では、抗菌防汚加工されているユニットバスもあるため、いくらか掃除の手間が省けるでしょう。
3. ユニットバスを汚さないための対策
ユニットバスは日頃から以下のことに気を付けているだけで、汚れを抑えることができます。どれも今日からすぐにできることばかりです。それぞれ詳しくご紹介します。
3-1. 浴室に熱湯をかける
カビは熱湯をかけることで死滅させることができます。入浴後には水をかけるのではなく、45度以上の熱湯をかけるようにしましょう。
また、排水口にも熱湯をかけておくことで雑菌の繁殖を予防できます。
3-2. 換気を徹底する
カビは温度よりも湿気で繁殖します。24時間換気ができるように扉を開けっぱなしにしたり換気扇を回したり工夫しましょう。
また、乾いた雑巾で水分を拭き取っておくことも大切です。カビが発生しにくい環境をつくりましょう。
3-3. ゴミ取りネットをつける
ユニットバスは排水口にゴミが溜まりやすいため、ゴミ取りネットを付けておくことも重要です。
ゴミ取りネットを付けておけば、床が滑る心配も軽減されます。髪の毛などの汚れは毎日取り除くことをおすすめします。
3-4. こまめに洗い流す
ユニットバスの頑固な汚れは水分や石鹸の残りカスなどです。
入浴後や手洗い後は隅々まで洗い流す習慣を身に付けておくことをおすすめします。こまめに洗い流すことができれば、カビや汚れが発生するリスクも少なくなるでしょう。
3-5. 小物は平置きせず立てる
シャンプーやボディソープなどは床に置かず、棚やラックを設置しましょう。ボトルを床に直置きすると、底に水分が溜まり、カビが発生しやすくなります。
理想は入浴時のみ浴室に持っていくことですが、難しい場合は毎回ボトルの底を拭くようにしましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はユニットバスの掃除方法について解説しました。ユニットバスは面積が狭いため、見落としている箇所がたくさんあります。気づいたら、カビが発生していたということにならないようにこまめに掃除をしましょう。
日頃から気を付けることで大規模なメンテナンスをしなくて済みます。ユニットバスを清潔に保てるように今回ご紹介したポイントを習慣づけていきましょう。