オール電化って実際どうなの?導入後に後悔しないための注意点

ライフスタイル
この記事は約5分で読めます。

オール電化は、光熱費が安く抑えられそうだし、火を使わないから安心といったように、メリットの部分は良く知られていますが、デメリットとなる点は意外と知られていないのではないでしょうか。実際に導入してから後悔しないように、デメリットや注意点についても確認しておきましょう。
この記事では、オール電化について、導入する前に知っておきたいポイントを解説していきます。

スポンサーリンク
任意売却なら「未来改善パートナーズ」

1. オール電化住宅が選ばれている理由やメリット

オール電化とは、給湯、調理、冷暖房といった機器に必要なエネルギー全てを電力で賄うことを言います。
電気に一本化することで、光熱費を管理しやすく節約につなげやすいといった点や、火を使わないため小さなお子様がいるご家庭でも安心、といったメリット。その他にも、ガスコンロよりIHのクッキングヒーターの方がお手入れ簡単である点や、災害時にも電力の復旧が比較的早いといったメリットもあり、オール電化住宅を選ばれる方も増えています。

実際のアンケート調査結果でも、選んだ理由として最も多く上がっていたのが「安全である」こと、次に「光熱費の管理が一本化できる」。その他にも、「空気が汚れにくい」「IHクッキングヒーターやエコキュートを使いたかった」という意見もあり、オール電化住宅に様々なメリットや魅力を感じている方が多いのがわかります。

ちなみに、エコキュートとは、空気中の熱を利用して効率的にお湯を沸かすことができる機器の名称で、名前を聞いたことがある方も多いと思います。一番のメリットは、通常の電気給湯器に比べて省エネである点、大気中の熱を使ってお湯を作るため環境にも優しい、またタンクの中にお湯を貯めることができるため、非常時に利用できるという点もメリットがあるため、最近のオール電化住宅に多く採用されています。

参考: マイボイスコム株式会社 【 オール電化住宅 】に関するアンケート調査(第6回)

スポンサーリンク

2. 導入する前に知っておきたいデメリットや注意点

様々なメリットがあるオール電化ですが、デメリットや注意点についてはあまり知られていないかもしれません。導入を検討する際には、必ず確認しておきましょう。

災害時、停電するとすべての機器が利用できない

電力でエネルギーを一本化しているため、停電が起こった際に、生活に必要となる機器がすべて利用できないということは大きなデメリットと言えます。その他のライフラインと比較して復旧は比較的早いですが、災害時の停電を想定し、冷暖房や調理機器については、代替となるものを準備しておくなど、対策を講じておくことが必要になります。

※ 参考記事: 「オール電化の住宅で停電したら?対策や準備するアイテムをご紹介!

昼間に電気を多く使用する場合、光熱費が上がってしまうことも

オール電化は、夜間の電気代が安くなる時間帯に電力を使用することで光熱費が抑えられるという仕組み。そのため、昼間に電気を多く使用するような場合は、逆に光熱費が上がってしまうことも考えられます。
オール電化を検討される際は、ご家族のライフスタイルを考慮した上で導入の検討をされることをおすすめします。また、電気料金のプランも供給会社によって異なるため、比較してみるのも良いでしょう。

電気給湯器のお湯を使い切ると、次に使うまでに時間が掛かる

電気給湯器やエコキュートは、夜間電力でお湯を沸かし、タンクに貯めて利用する仕組みです。そのため、タンクのお湯を使い切ってしまった場合、お湯を貯めるのに時間がかかるという点もデメリットとなります。ご家族でどのくらい利用されるか、お湯の容量を予め想定しておきましょう。

初期の導入コストが高い

オール電化にする上で最もネックとなるのが、初期の導入コストです。電気給湯器やエコキュートの導入、そしてガス用の設備をオール電化対応の機種にすべて変更することになるため、どうしても初期投資の費用が高くなってしまいます。

また、IHクッキングヒーターの場合は、フライパンやお鍋といった調理器具も対応の物に買い替える必要があるため、細々した出費も含めて、予算を見積もっておく必要があります。
初期費用は高いですが、月々の光熱費を安く抑えるなど、トータルコストで検討されると良いでしょう。

マンションのリフォーム・リノベーションでは導入が難しい

お住まいのマンションや、中古マンションを購入する際にリフォームやリノベーションでオール電化にしたいと思われている方もいらっしゃると思います。しかし、マンションの場合は、導入が難しい可能性があるため事前に確認が必要です。

まず、オール電気にするためには利用量に見合った電気容量が必要です。当然、ガスを併用する場合よりも電気容量が必要になるため、現状のままでオール電化が可能なのか、足りない場合は電気容量を上げることができるのか確認しましょう。

なお、マンションの場合は、各住戸に割り当てられている電気容量を上げるためには管理組合に確認をする必要があります。加えて、オール電化の工事をする際には、配管や配線の工事を行うため共用部分に影響が生じるため、電気容量の確認とあわせて、オール電化の工事の不可についても事前に管理組合に確認しましょう。

そしてもう一点、電気給湯器やエコキュートの置き場所が室内に確保できるかという点も確認が必要です。マンションの専有部内は限られたスペースになるため、貯湯タンクの設置が難しい場合があります。

マンションでオール電化を検討される場合は、これらの注意点を踏まえて、管理組合やリフォーム業者へ早めに確認をすることをおすすめします。

スポンサーリンク

3. メリット・デメリットを把握した上で、自分のライフスタイルに合うものを

オール電化はメリットも多い反面、先述したようなデメリットや注意点も多いため、ご自身のライフスタイルに合うものかどうか、設置する物件条件も含めて検討する必要があります。

オール電化にすれば、自動的に光熱費が安くなるという訳ではありません。オール電化のメリットを最大限受けるには夜間電力を上手に利用することが重要です。そうしたライフスタイルが可能かどうか、ご自身だけでなく、ご家族とも相談し検討してみてください。

スポンサーリンク

4. まとめ

今回は、オール電化について、導入前に知っておきたいデメリットや注意点を中心にご説明してきました。オール電化にしてから後悔することのないように、ぜひ、この記事を参考にして検討してみてください。