相続した土地の評価額を調べる5つのステップ【路線価・倍率方式を徹底解説】

不動産知識
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相続で土地を取得した場合、相続税の申告・納付が必要となるケースがあります。相続税の金額は、相続財産の評価額を基に算出されます。そのため、土地の評価額を正しく把握することが重要です。

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1. 相続した土地の評価額とは?

相続した土地の評価額は、相続税を計算する際の基準となる金額です。この評価額は、土地の市場価格(時価)とは異なり、国税庁が定めた方法で算出されます。

1-1. なぜ評価額を知る必要があるのか?

相続税は、相続財産の評価額の合計から基礎控除額を差し引いた金額を基に計算されます。土地の評価額が大きければ、相続税の負担も大きくなる可能性があります。したがって、相続税の概算を知るためにも、土地の評価額を把握しておくことが重要です。

1-2. 評価額の種類

相続税の計算で用いられる土地の評価額は、「相続税評価額」と呼ばれます。これとは別に、固定資産税の計算に用いられる「固定資産税評価額」も存在します。相続税評価額は、固定資産税評価額を基に算出されるケースもあります。

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2. 路線価方式で評価額を調べる

路線価方式とは、主要道路に面した土地の1平方メートルあたりの価格(路線価)を基に、評価額を算出する方法です。主に市街地の土地に適用されます。

2-1. 路線価を調べる方法

路線価は、国税庁のウェブサイト「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」で調べることができます。住所や地番を入力して検索することで、該当する路線価が表示されます。

2-2. 評価額の計算方法

路線価方式による相続税評価額は、以下の式で計算します。

相続税評価額 = 路線価 × 土地面積 × 補正率

補正率は、土地の形状や位置などによって変わる係数です。国税庁のウェブサイトで確認できます。

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3. 倍率方式で評価額を調べる

倍率方式とは、固定資産税評価額に一定の倍率を掛けて、評価額を算出する方法です。主に路線価が設定されていない郊外の土地に適用されます。

3-1. 固定資産税評価額を確認する方法

固定資産税評価額は、毎年送付される「固定資産税納税通知書」に記載されています。紛失した場合は、市区町村役場で「固定資産評価証明書」を発行してもらうことができます。

3-2. 評価倍率を確認する方法

評価倍率は、国税庁のウェブサイト「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」で調べることができます。

3-3. 評価額の計算方法

倍率方式による相続税評価額は、以下の式で計算します。

相続税評価額 = 固定資産税評価額 × 評価倍率

4. 相続税評価額を抑える方法

相続税評価額を抑えることで、相続税の負担を軽減することができます。主な方法を3つ紹介します。

4-1. 小規模宅地等の特例

相続人が被相続人の居住用宅地等を相続する場合、一定の要件を満たせば、相続税評価額を最大80%減額できる特例です。

4-2. 借地権の設定

土地を借地権付きで相続する場合、更地に比べて評価額が低くなります。

4-3. 生前贈与の活用

生前に土地を贈与することで、相続財産を減らし、相続税の負担を軽減することができます。ただし、贈与税が発生する点に注意が必要です。

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5. 相続した土地の売却

相続した土地の活用方法に悩んでいる場合は、売却を検討してみましょう。売却することで、相続税の納税資金を確保できるだけでなく、固定資産税などの維持管理コストからも解放されます。

5-1. 不動産会社への相談

土地の売却は、不動産会社に相談することをおすすめします。査定から売買契約まで、専門的な知識と経験を持つ不動産会社がサポートしてくれます。

5-2. 一括査定サイトの活用

複数社の不動産会社に査定依頼したい場合は、一括査定サイトの利用が便利です。一度の情報入力で複数の査定額を比較できます。

6. まとめ

相続した土地の評価額を調べる方法は、路線価方式と倍率方式のどちらを用いるかによって異なります。それぞれの計算方法を理解し、正しく評価額を算出することが重要です。また、相続税の節税対策についても事前に検討しておきましょう。

FLIE magazine 編集部

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