「マンションを購入するにあたり住宅ローンを利用したいけれども、ネット銀行とメガバンクならどちらのほうが良いのか」
住宅ローンの利用を検討するときに、このような疑問を持つ方は多くいらっしゃいます。
結論から申しますと、ネット銀行は申請が簡単でお得です。この記事では、ネット銀行のほうが簡単でお得と言える理由やネット銀行で住宅ローンを申請する流れを紹介します。
マンションの購入を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
※ FLIE(フリエ)では、銀行でのローン審査に苦戦した方、ローン審査の条件面に不安を持たれている方などへ対し、幅広い条件で審査が可能な新しい住宅ローン「フリエ提携ローン」をご紹介しております。
1. 住宅ローンはネット銀行が簡単でお得と言える理由
ネット銀行とは、インターネット上での取引をメインとしている銀行です。店舗を持っているところもありますが、必要最小限に留めています。
新しい形態の銀行として注目を集めているネット銀行は、既存のメガバンクよりも簡単でお得と言えます。主な理由は以下の2つです。
1-1. メガバンクよりも金利が低い
住宅ローンを利用すると金利が発生します。主な銀行の変動型の住宅ローン金利は以下の通りです。
銀行名 | 住宅ローン金利(%) |
みずほ銀行 | 0.525 |
三菱UFJ銀行 | 0.625 |
りそな銀行 | 0.525 |
中央労働金庫 | 0.625 |
楽天銀行 | 0.527 |
住信SBIネット銀行 | 0.457 |
ソニー銀行 | 0.507 |
2020年4月時点での各銀行の全期間優遇後の住宅ローン金利
上記の表からも分かるように、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクよりも、新生銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行の金利のほうが低いことが分かります。
0.1%の金利差は小さく見えますが、金利が1%と1.1%でローンを組んだときには支払総額で以下のような差が出ます。
借入額 | 金利1%での支払利息総額 | 金利1.1%での支払利息総額 | 支払総額の差 |
2000万円 | 3,711,998円 | 4,105,486円 | 393,488円 |
3000万円 | 5,567,998円 | 6,158,829円 | 590,831円 |
4000万円 | 7,423,997円 | 8,210,972円 | 786,975円 |
5000万円 | 9,279,996円 | 10,263,716円 | 983,720円 |
借入期間35年の元利均等返済の利用時
2000万円のローンで40万円前後、5000万円のローンでは100万円の差があります。住宅ローンをお得に利用したい場合は、ネット銀行のほうが良いでしょう。
※ 住宅ローン金利については、「住宅ローンの種類を詳しく解説!金利・返済方法の違いとは?」で詳しく解説しています。
1-2. WEB上で契約を進められる
ネット銀行が簡単でお得と言えるもうひとつの理由は、WEB上で契約を交わせることです。住宅ローンの申請や本人確認書類の提出などを全てネットで完結できます。最近では、契約に必要な署名や捺印もWEB上でできる銀行もあります。
仕事で平日の休みがとれないサラリーマンや、子育てに忙しい主婦の方でもネット銀行の住宅ローンなら簡単に手続きができるでしょう。
2. ネット銀行で住宅ローンを申請するときの注意点
ネット銀行の住宅ローンは、メガバンクの住宅ローンには無いメリットがあります。しかし、ネット銀行で申請をするときには注意すべきこともあります。スムーズな借入れを目指すためにも、住宅ローンの申し込みをする前に注意点と対策を把握しておきましょう。
2-1. 審査基準が厳しい
ネット銀行の住宅ローンは、一般の銀行と比較して審査が厳しくなっています。ネット銀行では融資で損失を出さないための規定を設けています。
例えば、一般的な金融機関の商品内容では、審査に必要な最低年収が前年度100~200万円以上に設定されています。しかし、多くのネット銀行ではその設定が300万円以上と入口から高い水準に設定されています。
また、一般的な金融機関では複数のプランの申請ができるものの、ネット銀行では金利1%の住宅ローンに申請すると他のプランに関しての申し込みができません。
住宅ローンの審査に通るために様々な書類を提出する方もおられます。しかし、ネット銀行での審査の場合、決められた書類のみが審査の対象となっており、その他の書類を提出しても考慮されません。そのため、資産情報や仕事に関する資格書類を提出しても審査に落ちることがあります。
ネット銀行の住宅ローンの審査に通るためには、あらかじめ審査の条件をしっかりと把握しておくことが大切です。申請するネット銀行のサイトで確認しておきましょう。
2-2. 自分で申請する必要がある
ネット銀行で住宅ローンを申請する場合、申請書の記入や必要書類の送付などを全て自分でおこなわなければなりません。
審査の条件は満たしているものの、必要書類や申請書の記入の不備があったために書類が戻されるということもあります。住宅ローンを申請するときには、手続きの流れについて確認しておきましょう。
3. ネット銀行で住宅ローンを申請する際の流れ
ネット銀行の住宅ローンを利用したいものの、申し込みの手順が複雑で不安に感じる人は多くいらっしゃいます。ここでは、ネット銀行で住宅ローンを申請するときの流れについて紹介します。
3-1. 仮審査を申し込む
希望するネット銀行が決まったなら仮審査の申し込みをしましょう。各ネット銀行のウェブサイトで仮審査の申し込みができます。申請する金融機関によりますが、仮審査では以下の書類が必要です。
- 申込書
- 本人確認書類(運転免許所や健康保険証、パスポートなど)
- 収入についての書類(源泉徴収票など)
- 対象となる物件の資料(間取りなどが記載されたパンフレットなど)
3-2. 本審査を申し込む
仮審査が通ったら本審査の申請をします。申請するネット銀行によっても異なるようですが、必要な書類としては主に以下の通りです。
- 本人確認書類(家族全員の記載がある住民票など)
- 印鑑証明書
- 収入についての書類(申告所得税納税証明書や事業納税証明書、住民税決定通知書など)
- 重要事項説明書(対象となるマンションの法的な制限などが記載された書類)
- 売買契約書(売買金額や契約後の日程などを記載した書類)
- 登記事項証明書
申請書類を提出するときには不備がないように確かめましょう。本審査が通ったら契約の手続きを交わして融資を受け取ります。
※ 住宅ローン審査の流れについては、「住宅ローン審査の突破方法は?大事なのはシミュレーション!」も併せてご覧ください。
3-3. 本人確認書類の提出方法
住宅ローンの申請では本人確認書類の提出があります。多くのネット銀行では、書類をスマホやパソコンでアップロードして提出します。ネット銀行での住宅ローンを検討されている方の中には、撮影やアップロードが難しいという方もいらっしゃいます。そこで、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
撮影方法を確認する
撮影方法の指示は各ネット銀行によって異なるようです。多くのネット銀行ではスマホによる撮影が可能になっていますが、中にはスマホでの撮影が認められていないところもあります。
ファイルの大きさを確認する
各ネット銀行では、アップロードできるファイルの容量が決まっています。撮影するときには、なるべく容量の少ないサイズで撮影しましょう。
ファイルの種類を確認する
撮影した画像や添付する書類には「JPEG」や「PDF」などのファイル形式があります。アップロードを試みてもエラーになる場合、ファイルの形式が異なっていることがあります。その場合には、ファイルの設定を変更して試しましょう。
本人確認書類や必要書類のアップロードに関しては、各ネット銀行のお問い合わせ窓口でも相談できます。分からないときにはすぐに相談することをおすすめします。
4. FLIE(フリエ)なら幅広い条件で審査可能な住宅ローンを利用できる
FLIE(フリエ)では、銀行でのローン審査に苦戦した方、ローン審査の条件面に不安を持たれている方などへ対し、幅広い条件で審査が可能な新しい住宅ローン「フリエ提携ローン」をご紹介しております。
以下のようなケースで住宅ローンの審査が通らないという方は、是非お気軽にお問い合わせください。
- 年収が低く断られた
- 欲しい物件が、築年数が古く断られた
- 耐震診断の結果など、物件の事で断られた
- 自己資金がなく諸費用まで借りられなかった
- 独身が理由で断られた
- 希望した融資額が承認されず、悩んでいる
- 勤務先の内容で断られた(規模、従業員数、給与支払方法など)
- 「総合的な判断」という理由で断られた
5. まとめ
この記事では、ネット銀行の住宅ローンに関する以下の3点を紹介しました。
- ネット銀行の住宅ローンは金利が低く申し込みが簡単
- 審査基準が厳しいため、事前の確認が必要
- 仮審査と本審査の流れで契約が進む
マンションの購入でローンを利用される方は、ぜひネット銀行の利用も検討されてみてはいかがでしょうか。