近年、フローリングの需要が増えてきており、フロアコーティングをしようと考えている方も多いのではないでしょうか。フロアコーティングは床に塗料を塗るだけの簡単作業に見えて、実は知識やコツがいります。何も考えずフロアコーティングを使用して、失敗したというケースも多く、事前に知識を付けておく必要があります。
フロアコーティングで後悔しないためにはどうすれば良いでしょうか。この記事では、フロアコーティングのよくある失敗や賢い選び方などを解説していきます。フローリングの住宅を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1. フロアコーティングのよくある後悔
まず、フロアコーティングでよくある失敗を見ていきましょう。事前に後悔ポイントを知っておくことで、施工時の失敗も回避できます。
1-1. 初期費用が高い
フロアコーティングを行う面積によって料金は異なりますが、30平米で10万円を超す場合がほとんどです。依頼する業者によっても、相場は変動するため、相見積もりを取って、適正相場を知りましょう。
1-2. やり直しができない
フロアコーティングは一度施工してしまと、やり直しがききません。接着剤にもさまざまな種類があるため、最適な商品を選べるように、それぞれの特徴を比較してみましょう。
1-3. 傷が付きやすい
フロアコーティングの種類によっては思ったより傷が付きやすかったりひび割れてしまったりします。重たい家具を置く場合は耐久性に注意しましょう。
1-4. 床が滑りやすい
フロアコーティングを行うと、床が滑りやすくなり、危険という声もよく耳にします。特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭は注意しましょう。フロアコーティングのメリット・デメリットを考慮した上で商品を選ぶようにしてくださいね。
1-5. ホコリが付きやすい
フロアコーティングを行うと、頑固な汚れは目立ちにくくなりますが、ホコリが付きやすいデメリットがあります。こまめにお手入れすることで対策できますが、メンテナンスが手間という方はホコリが付きにくい素材のフロアコーティングを選びましょう。
2. 後悔しないフロアコーティングの選び方
フロアコーティングは種類も施工会社のたくさんあり、どこを選んで良いか迷ってしまいます。何を基準に判断していけば良いのでしょうか。
2-1. 家族構成で決める
小さなお子さんがいる家庭は食べこぼしなどに対応する耐水性の良いフロアコーティングを、ペットがいる家庭なら滑りにくいフロアコーティングを選ぶ必要があります。ライフスタイルや家族構成などによって選ぶべき商品が異なるため、どんな暮らしをしたいのか具体化することが大切です。
2-2. 耐久性で決める
フロアコーティングを塗ることでフローリングの耐久性が上がります。コーティングの種類によって耐久年数は異なるため、それぞれの生活に合わせて商品を選んでいきましょう。低価格のフロアコーティングでも5年から10年の耐久性があります。高級なものになると、20年から35年と長期に渡り、フローリングを保護してくれます。
2-3. 光沢感で決める
フロアコーティングのメリットとして光沢感が出ることも挙げられます。塗膜の厚さによって、床の表情も変わってくるため、つくりたい雰囲気に合わせてコーティングの種類を決めていきましょう。商品によって、落ち着いた艶感や品のある光沢感が楽しめます。
2-4. 価格で決める
フロアコーティングは相場が高いため、あらかじめ予算は決めておいた方が良いでしょう。ただ、価格だけで決めてしまうと、品質が悪く、すぐに塗り直しをしなければならないケースもあります。
種類や性能によって、金額は大きく変動するため、それぞれの相場を知ることが重要です。そのためにもまずは必要な条件を整理し、あらゆる商品を比較してみましょう。
3. フロアコーティングの種類
ここからはフロアコーティングの種類をご紹介します。今回は代表的な5種類の特徴を以下にまとめています。購入時の参考にしてみてください。
3-1. UVフロアコーティング
UVフロアコーティングは耐久性が優れており、耐久年数は20年程度です。美しい光沢が特徴で、高級感のあるフローリングに仕上がります。すぐに乾燥するため、家具搬入もスムーズに行えるでしょう。
3-2. ガラスフロアコーティング
ガラスコーティングは光沢の調整が可能で光沢感のあるピカピカな質感からマットな質感まで楽しめます。水や洗剤に強く、キッチンに使用されることが多い種類です。他のフロアコーティングよりは滑りやすいため、お子さんやペットがいるご家庭はご注意ください。耐久年数は10年程度です。
3-3. シリコンフロアコーティング
シリコンフロアコーティングは光沢感・耐久性・費用のバランスが取れている商品です。ガラスフロアコーティングの次に人気のある種類ですよ。シリコンフロアコーティングは乾燥までに2日から3日掛かるため、家具を搬入するまでに時間を要します。ただ、耐久年数は10年と値段の割には長持ちすることが多く、経済的です。
3-4. レタンフロアコーティング
ウレタンフロアコーティングはウレタン樹脂を素材としている工法です。耐久年数は5年と他のフロアコーティングよりかは劣ります。しかし、光沢感はやや控えめで、自然なフローリングにしたい方に定評があります。耐摩耗性も優れているため、床を傷つけたくない方におすすめです。
3-5. 水性フロアコーティング
ウレタンフロアコーティングには水性のコーティングもあります。水性のフロアコーティングは剥離することができるため、施工のし直しが可能です。UVフロアコーティングやガラスフロアコーティング、シリコンコーティングでは剥離ができないため、大きなメリットと言えるでしょう。
ただ、耐久年数は3年と短いため、長期間のコーティングには向いていません。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はフロアコーティングの後悔ポイントやおすすめの選び方を解説しました。実際に商品を購入する前に条件の整理や優先順位を決めておくことで、失敗するリスクも軽減されます。
金額だけでなく、生活の細かい部分にも着目して商品を選ぶようにしましょう。施工を業者に依頼する際は複数社に見積もりを取ることで、費用面で後悔することもなくなるはずです。