新築やリノベーションでパントリーを造作する方も多いでしょう。パントリーは食材や生活備品などをしまっておけるため、あらゆる場面で役立ちますが、よく考えていないと生活の中でストレスを感じてしまうかもしれません。後悔なくパントリーを活用するためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
この記事ではパントリー造作で後悔しがちなポイントや設計時のポイントなどを解説していきます。
また、パントリーにはいくつか種類があるため、生活に合ったものを選べるようにそれぞれの特徴も知っておきましょう。パントリーを自宅に取り入れるか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
1. パントリー造作で後悔しがちなポイント
自宅に設置するパントリーはよく考えて設計しないと、使いにくいものになってしまいます。せっかく設置したのにただの物置になってしまったら嫌ですよね。パントリーを造作する上で後悔しやすいポイントを以下でまとめています。自宅に取り入れる前に知っておきましょう。
1-1. 棚の奥行きが深過ぎる
まず、パントリーは奥行きに注意が必要です。たくさん物が置けるようにと、奥行きを広く取ってしまうと、奥まで手が届きにくく、デッドスペースになる可能性もあります。物を奥まで敷き詰めて、何を置いたか忘れてしまうことも。効率良く、パントリーを使うためにもパントリーの奥行きは30cmから40cmがおすすめです。
1-2. 棚を固定してしまった
パントリーの棚で後悔しがちなポイントとして、固定棚にしてしまったことも挙げられます。自宅に設置するパントリーは置くものによって高さを変えられるように可動式を選択するようにしましょう。可動棚であれば、置く物によって高さを変えられるため、フレキシブルに対応可能です。
1-3. 動線が確保されていない
パントリーを導入する際は間取りも重要です。キッチンからパントリーまでが遠かったり、調理をする際に邪魔になったりとデメリットとなる場合もあります。生活動線を意識して使い勝手の良いパントリーをつくりましょう。しまう物をイメージしておくと、設置する場所も決まりやすく、パントリーの機能を最大限活用できます。
1-4. コンセントが足りない
パントリーにコンセントが無く、調理家電が使えないという後悔もよく耳にします。また、コンセントを付けたとしても、位置が悪いと家電を使う際に手間が掛かります。パントリーの用途を把握した上で取り入れるようにしましょう。
1-5. 換気が上手にできない
パントリーの設置で換気ができないこともよく聞く後悔ポイントです。特にキッチン近くにパントリーを設置すると、ニオイや湿気が篭り、カビが発生する可能性もあります。スムーズに換気ができるようにパントリーには小窓や換気扇などを設置しておくことをおすすめします。
2. パントリー造作時のポイント
では、パントリーを造作する際はどのようなことに気を付けたら良いでしょうか。設置時のポイントを解説します。
2-1. 動線や日当たりを考える
パントリーを取り入れる際は自宅の動線や日当たりを考慮して設計しましょう。パントリーは食材を入れることが多いため、なるべく日が当たりにくい場所に設置するのがおすすめです。
しかし、日当たりだけで考えてしまうと、パントリーまでの距離が遠いなどマイナス面が多くなるため、設置する場所は使い勝手を先に優先してください。使い勝手を考慮した上で日当たりなどその他の事項を考えると良いでしょう。
2-2. 開け閉めしやすい扉を選ぶ
パントリーには扉付きのものと扉がないものがあります。扉を付ければ、キッチンをスッキリと見せられるため、清潔感も保てます。しかし、扉があることで開け閉めに負担が掛かることも。パントリーは毎日使うため、開閉しやすいタイプを選びましょう。引き戸タイプのパントリーは開き戸より開閉の負担が軽減されるため、人気がありますよ。
2-3. 湿気対策を忘れない
パントリー造作では湿気対策も重要です。窓や換気扇がないパントリーは湿気が貯まりやすく、カビの原因となります。窓や換気扇を設置するのが最適ですが、予算的に困難な場合は除湿効果のある壁紙などを貼りましょう。
2-4. 何を収納するか把握する
パントリーを自宅に取り入れる際は設計前に何を収納する予定かある程度決めておきましょう。置くものによって、棚数や奥行きが変わってきます。何を収納するか決められないという場合は自由に変化させられるタイプのパントリーを造作すると良いでしょう。
2-5. 棚の種類は使用目的によって変える
パントリーの棚で悩んでいる場合は使用目的で種類を変えてみましょう。デッドスペースになりやすい角は回転式の棚を取り入れることでスペースを無駄なく活用できます。
3. パントリーの種類をご紹介!
最後にパントリーの種類をご紹介します。それぞれのライフスタイルに合わせて最適なパントリーをつくりましょう。
3-1. 壁付タイプ
壁の一部を収納として活用するタイプのパントリーです。設置がしやすく、収納したものをスムーズに取り出せるメリットがあります。収納する物によっては、しまえる量が少なくなってしまうため、収納物の内容に合わせて決めていきましょう。
3-2. ウォークインタイプ
ウォークインタイプは人が入れるタイプのパントリーです。壁付タイプに比べると、収納できるスペースが広く取れるため、食料品や日用品のストックにも役立ちます。ただ、物を多く収納するため、ニオイが付きやすいデメリットも。消臭対策や湿気対策はしっかりと行いましょう。
3-3. ウォークスルータイプ
ウォークスルータイプはウォークインタイプと似ています。違いは扉が複数あることです。パントリーへのアクセスがスムーズで、動線が確保しやすいメリットがあります。通気性も良くなるため、ニオイ対策や換気対策もできるでしょう。ただ、出入り口が増えるため、収納できるスペースは減ります。収納する物に合わせて、適切なタイプを選んでいきましょう。
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5. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は自宅に取り入れるパントリーに関して解説しました。パントリーには壁付タイプ・ウォークインタイプ・ウォークスルータイプがあります。それぞれの特徴を理解し、用途に沿ったパントリーを造作しましょう。
パントリーを自宅に取り入れる際は今回ご紹介した後悔ポイントを考慮して、予算や条件など優先順位を決めることをおすすめします。