気温が上がってくると、気になるのが「花粉」ではないでしょうか。外では気を付けていても、自宅の中で花粉症を発症する方も多く、入念な対策が必要です。室内で花粉が飛ぶ理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
原因や対処法・掃除のコツなどをご紹介していきます。帰宅しても花粉症が治らないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 花粉が家の中に入る原因
家の中に花があるわけでもないのに、花粉症が発症する理由にはどのようなものがあるでしょうか。原因を特定せずに対策しても効果を実感しづらいため、家の中の花粉が気になったら、まずは原因を探ることから始めてみましょう。
以下では、家の中でも花粉が多い主な原因を5つご紹介していきます。
1-1. 髪の毛に付いている
外出した際に、静電気で髪の毛に花粉が付着してしまう可能性があります。それを帰宅時にそのまま室内に持ち込んでしまうため、家中に花粉が飛んでしまうのです。
特に湿度の高い室内では、髪の毛や洋服から花粉が離れ、あちらこちらに浮遊してしまいます。気付いたときには家中花粉だらけということにもなりかねません。
1-2. 洗濯物に付いている
花粉が多い時期は外に洗濯物を干すと、洗濯物に花粉がたくさん付着してしまいます。それをそのまま室内に入れてしまうと、花粉が家中を飛び回ってしまうため、しっかり払ってから室内に取り込むようにしましょう。
特に花粉が多い2月〜4月はなるべく室内干しをすることをおすすめします。
1-3. 窓から侵入する
花粉は換気の際に窓から侵入するケースも多く、事前の対策が必要です。換気扇にフィルターが設置されていない場合、外より家の中の方が花粉が多いという実験結果もあるため、適切なフィルターを設置する必要があります。
窓を開けたりエアコンを付けたりする際は花粉が室内に入り込まない工夫をしましょう。
1-4. 家の隙間から侵入する
住宅は目に見えないだけで、あらゆる箇所に隙間が空いています。そこから花粉が室内に侵入してしまう可能性もあるため、特に気密性の低い住宅は入念な対策が必要です。
家に入ってくる花粉の85%は隙間からの侵入だというデータもあるため、住宅の気密性を高めて花粉対策をしましょう。
1-5. 掃除を怠っている
家の中に入ってきてしまった花粉はしっかりと掃除をしておかないと、どんどん溜まっていきます。床に落ちたり家具に付着したりとさまざまな場所を汚すため、室内環境も悪くなる一方です。
肌が弱い方や小さなお子さんがいる場合は健康を脅かす可能性もあるでしょう。
2. 家の中の花粉が酷いときの対処法
ここからは、家でできる花粉対策についてご紹介していきます。立地や間取りなどそれぞれの条件に合わせて対策していきましょう。
2-1. こまめに掃除する
家の中の花粉を取り除くには、こまめな掃除が欠かせません。床や家具などの拭き掃除をしてから掃除機をかけると、効率良く花粉を減らせるでしょう。
拭き掃除をする前に掃除機をかけてしまうと、花粉が舞ってしまう可能性があるため、雑巾などで拭いてから掃除機で吸い取ることをおすすめします。
2-2. 空気清浄機を設置する
自宅に空気清浄機を設置して花粉を除去するのも有効な方法です。特に玄関は花粉を外から持ち込んでしまう場所であるため、空気清浄機を置いて綺麗な状態を保っておく必要があります。
置くスペースがないという方は、コンパクトなサイズを導入してみましょう。
2-3. 加湿器を取り入れる
花粉は湿度が高くなると髪の毛や衣類などから剥がれ落ちるため、加湿器を取り入れるのもおすすめです。玄関やリビング・寝室など気になる箇所に加湿器を置き、花粉を床に落としておきましょう。
すぐに掃除機をかけることで、花粉を吸い込むこともなくなるため綺麗な状態を維持できます。
※ 参考記事: 「加湿器を置く場所は?おすすめの設置場所や注意点をご紹介!」
2-4. エアコンの花粉除去フィルターを使う
エアコンに花粉除去フィルターを設置しておけば、家の中にある花粉を吸い取って外に排出してくれるでしょう。ただ、エアコン自体のお手入れを怠っていると、汚れた空気を室内に撒き散らしてしまうため、定期的にフィルターの掃除を行いましょう。
エアコンを綺麗な状態で保てれば、家の中で花粉症が気になるということもなくなるはずです。
※ 参考記事: 「エアコンの掃除頻度はどのくらい?お手入れ方法を解説!」
2-5. 柔軟剤を入れて洗濯する
洗濯をする際は柔軟剤を入れることも花粉対策として有効な方法です。洗濯物を干す際に静電気が発生してしまうと、空気中の花粉が衣類に付着してしまいます。
柔軟剤は衣類の静電気を防ぐため、花粉対策としてもおすすめです。お気に入りの匂いを取り入れ、日々の生活もプラスにしていきましょう。
3. 花粉を防ぐ掃除のコツ
最後に、花粉対策で家の掃除をする際のコツをご紹介していきます。自宅のメンテナンスをする際に役立ててみてください。
3-1. 花粉が溜まりやすい場所を把握する
花粉対策で家の掃除をする際は、花粉が溜まりやすい場所を把握しておきましょう。人の出入りが激しい場所や衣類を脱ぎ着する場所は特に花粉が溜まりやすいため、入念にお手入れすることをおすすめします。
家の掃除で意外と忘れがちなのが、カーテンや家電製品です。静電気で花粉が溜まりやすい場所は、ハンディモップなどでこまめに掃除をしていきましょう。
3-2. 静電気防止スプレーを使用する
花粉が多い時期は洗濯をして花粉を落とす努力をしなければなりませんが、洗濯できないコートやスーツには静電気防止スプレーを使用すると良いでしょう。外出前にスプレーするだけでも花粉がつきにくくなり、帰宅時に花粉を室内に持ち込まずに済みます。
また、花粉が多い時期の外出は、花粉が付きにくいレザーやポリエステルなどツルツルした素材の服を選ぶことも大切です。
3-3. 換気扇のフィルターは2ヶ月ごとに掃除する
換気扇やエアコンにフィルターを取り付けて花粉対策をする場合には、2ヶ月ごとにフィルターのお手入れをしましょう。そのまま使い続けていると、ホコリを室内に撒き散らしてしまう可能性もあり、清潔な状態が保てません。
付着しているホコリを除去し、ぬるま湯で綺麗に洗いましょう。
3-4. 花粉の少ない時間帯に換気する
花粉が多い時期は換気をすると、花粉が家の中に入ってきます。しかし、換気をしなければ家の空気が悪くなってしまうでしょう。
この対策としては、花粉が少ない時間帯に換気をすることです。花粉が舞うピークは13時〜15時だといわれているため、早朝や夜間などに換気をすれば花粉が室内に入ってくるリスクも軽減するでしょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、花粉が室内に入ってくる原因や対処法・掃除のコツなどをご紹介しました。花粉が多い春先は外出する服や洗濯物の干し方に注意し、花粉を室内に入れない工夫をしましょう。
また、花粉は家の隙間から侵入するケースがほとんどであるため、住宅の気密性を高めることも大切です。室内が快適な環境となるように、空気清浄機や加湿器を導入し花粉が溜まりにくい環境づくりをしていきましょう。
そのためにも、花粉がどのような場所に溜まりやすいのか把握しておくことが重要です。