2LDKの間取りにはさまざまな形がありますが、縦長タイプにはどのようなメリットがあるでしょうか。
今回は縦長の2LDKに住む利点やおすすめの家具レイアウトなどをご紹介します。2LDKに住みたいと考えている方を始め、すでに2LDKの物件に住んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
1. 縦長の2LDKのメリット
縦長の2LDKは奥行きがある間取りのことを指します。玄関を入ると、廊下やお部屋が続き、奥にバルコニーがある物件が多く、よく賃貸などで見かけます。そのような間取りはどのようなところに魅力があるのでしょうか。
縦長2LDKに住むメリットをご紹介します。
1-1. 家族とコミュニケーションが取れる
まず、縦長2LDKの間取りは動線がスムーズで、家族の顔がよく見れます。リビングが縦長であることが多いため、自然と家族間での会話も増えてくるでしょう。
リビングにバルコニーがある間取りなら、自然光もしっかりと入り、明るさも保たれます。
1-2. 広いワンルームとしても活用できる
縦長の2LDKはリビングの横に洋室がつけられていることが多く、それらの扉はスライド式が一般的です。洋室を使わないときは扉を開けっぱなしにして、広々としたワンルームとして利用することもできます。
間取りやお部屋の向きにもよりますが、明るくて開放的な空間が楽しめるでしょう。
1-3. 収納スペースが多い
2LDKの間取りは収納スペースが多いこともメリットです。洋室を始め、廊下や玄関収納も充実している傾向にあります。ファミリーで住む場合は物が溢れるため、収納スペースに困ることも。収納スペースが多いことで、家の中もスッキリと片付き、気持ち良く過ごせます。
2LDKのお部屋を探す際は収納の多さも考慮してみると良いでしょう。
1-4. 清潔感を保てる
縦長の2LDKは全体を見渡しやすい間取りであるため、汚れている場所や散らかっている場所がすぐに分かります。片付けを定期的に行っていれば清潔感も保てるでしょう。
風通しの良い間取りであれば、空気の入れ替えもスムーズに行えます。湿気の籠った空間はカビが発生しやすいため、こまめな換気を徹底しましょう。
2. 縦長の2LDKで取り入れたい家具レイアウト
続いて、縦長2LDKのインテリアレイアウトを見てみましょう。ここでは、おすすめしたい5つのレイアウトをご紹介します。家具や雑貨を選ぶ際の参考にしてみてください。
2-1. ソファで間仕切りをする
住宅の家具の中でも面積が大きいソファは置き方によって、空間を区切ることが可能です。LDKでくつろぎスペースを奥につくりたい場合はソファを中央辺りに配置してみましょう。
広い空間にしたい場合は、壁側にソファを置くことをおすすめします。雰囲気に合わせて、ソファの色も決めていきましょう。
2-2. 奥にリビング空間をつくる
先ほどご紹介したLDKの奥にリビング空間をつくる方法は、ゆったりとリフレッシュしたい方におすすめです。奥にリビング、手前にダイニングとキッチンがあることで、メリハリのついた生活が実現できるでしょう。
雑貨やアート、グリーンなどを活用して、落ち着く空間をつくってみてください。
2-3. テーブルは壁側に寄せる
テーブルは中央ではなく、壁側に寄せることで縦長間取りの魅力を最大限活かすことが可能です。非常に開放的な間取りとなり、余裕のあるインテリアレイアウトができるでしょう。
ただ、椅子を置くスペースが限られているため、4人以下のご家庭におすすめです。カップルやルームシェアなどに最適でしょう。
2-4. ダイニング側にテレビを置く
縦長2LDKの間取りでは、テレビの位置も悩みます。食事はテレビを見ながらするという方はダイニング側にテレビを置いても良いでしょう。
縦長の間取りでは、左右の壁にテレビを置いてしまうと見にくかったり圧迫感が出たりしてしまいます。キッチン近くに配置することで空間にゆとりも生まれますね。
2-5. スッキリとした印象なら円形テーブルがおすすめ
LDKが狭い場合やスッキリとした印象をつくりたい場合は長方形のテーブルよりか円形テーブルの方がおすすめです。素材によって雰囲気がガラリと変化するため、お部屋の雰囲気に合わせて、木製やガラス製など選びましょう。
円形テーブルは脚の面積が少ないため、空間も広く感じるはずです。
3. 縦長の2LDKで家具レイアウトをする際の注意点
最後に縦長2LDKで家具を配置する際の注意点をご紹介します。インテリアレイアウトは何も考えず、雰囲気で置いてしまうと生活していく中で邪魔になってしまう可能性も。
後悔することがないように以下でポイントを押さえておきましょう。
3-1. 人の動きを意識する
まず、家具を配置する際は動線を考える必要があります。家族がどのような動きをしているか、家事はどのルートでするのがストレスが少ないか考えてみましょう。
生活動線を意識した家具配置はより快適な暮らしに繋がります。気持ちの面でも明るくなり、前向きな生活ができるでしょう。
3-2. 採光や通気性を考える
縦長の2LDKは奥に窓があるため、真ん中の空間には光が届かないケースがほとんどです。照明を付けて過ごすことになるため、照明計画はしっかりと考えておきましょう。
また、真ん中の空間には窓が設置されないことが多く、通気性も悪い傾向にあります。エアコンが設置できるか確認するとともに事前に対策しておきましょう。
3-3. 空間にメリハリをつける
家具のレイアウトがよく考えられていないと、メリハリのない空間になってしまうのも縦長2LDKのデメリットです。
特にリビング・ダイニング・キッチンは境目が曖昧になりやすいため、家具の置き方などは工夫しましょう。メリハリのない空間は部屋を散らかす原因ともなり得るため、家具の高さなどで調節することが大切です。
3-4. 家具を置き過ぎない
縦長の2LDKは部屋中が壁に囲まれており、窓も1カ所しか付いていないケースがほとんどです。特に大きな家具や背の高い家具をたくさん置いた場合は窮屈さを感じしてしまうため、取り入れる家具は厳選しましょう。
家具を選ぶ際はその空間でどのように過ごしたいか、どんなことをしたいのかイメージするとスムーズに決められます。
3-5. 扉の開閉面積にも注意
家具をレイアウトする際は扉の開閉位置や面積も考慮する必要があります。ドアや収納の前に大きな家具を置いてしまうと、開閉の妨げとなる場合があるため、家具を配置する際は扉を開けた状態でレイアウトすることをおすすめします。
ゆとりのあるインテリアコーディネートができるように、事前にアプリなどでシミュレーションするのも良いでしょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は縦長2LDKの間取りに住むメリットやおすすめのインテリアレイアウトをご紹介しました。縦長の間取りは、開放的で家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りです。しかし、家具レイアウトを間違えると圧迫感を感じたりメリハリのない間取りになってしまったりするでしょう。
生活動線や家具の種類に気を付け、効率良くコーディネートしていきましょう。しっかりと計画された家具レイアウトは暮らしを豊かにしてくれるはずですよ。今回ご紹介した注意点を参考に、ぜひ自宅でも取り入れてみてください。