毎日使用しているカーテンは、そのまま放置しておくと知らないうちにカビが生える可能性があります。真っ白なレースカーテンもよく見ると黒い斑点ができていることがあり、不衛生です。
カビは喘息やアレルギーの原因ともなり得るため、早急に取り除く必要があります。カーテンに付いたカビはどう除去すれば良いのでしょうか。今回は、カーテンにカビが発生する原因や除去方法とあわせてカビを予防する方法もご紹介していきます。
1. カーテンのカビは何が原因?
カーテンにカビが発生する原因にはどのようなものがあるでしょうか。考えられる原因を4つご紹介します。
以下の原因に当てはまるような生活をしている方は早急に対策することをおすすめします。カビが発生する主な原因を知り、自身の生活を見直してみましょう。
1-1. 窓の結露
まず初めに挙げられる原因は、窓の結露です。結露が大量に発生した窓はそのままにしておくと、黒いカビが発生します。
特に寒い時期は室内と室外の気温に大きく差が出るため、結露が発生しやすくなります。カーテンを濡らす原因にもなるため、結露が発生したらすぐに水滴を拭き取るようにしましょう。
1-2. 梅雨や夏の湿気
湿度が高い梅雨や夏も注意が必要です。カビは高温多湿の環境を好むため、空気がこもっているとすぐに繁殖します。室内の空気を循環させることでカビを減らすことができるため、カビが発生する前に対策しておきましょう。
特に日本は湿気が高い国であるため、入念な対策が必要です。
1-3. 加湿器の使用
実は加湿器の使用でもカビを繁殖させてしまうことがあります。冬場に重宝する加湿器ですが、あまりにも湿度が高い空間にしてしまうと、カビが大量発生します。適度な温度と湿度で快適な室内環境をつくるようにしましょう。
カビは温度が25度から35度、湿度が80%以上になると繁殖しやすくなります。
加湿器を使用する際は、置き場所にも注意してみましょう。
※ 参考記事: 「加湿器を置く場所は?おすすめの設置場所や注意点をご紹介!」
1-4. 部屋干し
部屋干しの仕方によっては、カーテンにカビが発生してしまう可能性もあります。
生乾きの状態が続くと窓に結露が発生することもあるため、天気の悪い日などに部屋干しをする際は乾燥機などをあわせて活用するようにしましょう。空気の循環が上手くいけば、多湿の状態をつくる心配もありません。
2. カーテンのカビを取る方法
カーテンにカビが付いてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、カビを取る方法についておすすめのやり方をご紹介していきます。カビの付着具合など状況に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
2-1. 水洗い
カーテンに付いているカビがそこまで頑固でない場合は、水洗いでも簡単に落とせます。
歯ブラシや洗濯用のブラシを使い、表面のカビを叩くようにして取り除きましょう。ポイントは優しく叩くことです。強い力で叩き過ぎてしまうと、カーテンの生地を傷める可能性があります。
2-2. 洗濯洗剤
水洗いだけで落ちない場合は、中性洗剤を使用しましょう。カーテンの裏にタオルを当て、中性洗剤をつけた別のブラシでカビ部分を叩きながらタオルにカビを移すと綺麗に取り除けます。
中性洗剤はお風呂掃除やキッチン掃除などでも使えるため、自宅にある常備している方も多いのではないでしょうか。ぜひ活用してみてください。
2-3. 酸素系漂白剤
中性洗剤と酸素系漂白剤を併用して使用するのもおすすめです。
酸素系の漂白剤は色落ちの心配がないため、色や柄の付いたカーテンにも安心して利用できます。漂白剤を購入する際は、液体タイプより粉末タイプを選ぶことをおすすめします。手荒れ予防のため、ゴム手袋などをはめて作業すると良いでしょう。
2-4. 重曹
カーテンのカビを取り除くために重曹を使用するのもおすすめです。重曹は天然素材で環境に優しく、比較的リーズナブルに入手できます。
消臭効果も高いため、カーテンのニオイが気になる方にも重宝するでしょう。ペットを飼っている方やタバコを吸っている方などはぜひ活用してみてください。
2-5. クリーニング
上記の方法を試しても落とせない場合は、カーテンをクリーニングに出すことをおすすめします。また、洗濯表示に「水洗い不可」とマークが付いている商品もクリーニングに出すと良いでしょう。
自分でカビを除去するより費用は掛かりますが、確実に落とせるため清潔な状態を保てます。
3. カーテンのカビを予防する方法
ここからはカーテンにカビが付かないようにするための対策についてご紹介していきます。それぞれのライフスタイルに合わせて、取り入れやすい方法を選んでみましょう。
3-1. 定期的に換気する
カビを予防する方法として最も簡単な方法は、こまめに窓を開けて換気をすることです。湿度が50%から60%に下がるだけでもカビの繁殖を抑えられるため、室内の空気が循環するように窓を定期的に開けましょう。
換気をする際は、空気がスムーズに通るように対角線の窓を2ヶ所以上開けることをおすすめします。
※ お部屋の換気方法については、「効率良く部屋の空気を入れ替えるには?換気方法とその効果を解説!」で詳しく解説しています。
3-2. カーテンを窓に触れさせない
家具や収納などでカーテンを窓に押さえつけないように設置するのも有効な方法です。
せっかく換気をしても、カーテンが窓にくっついたままだと結露ができた際にすぐカビができる可能性があります。カーテンを清潔な状態のまま維持できるように家具の配置にもこだわりましょう。
3-3. カビ予防スプレーを吹きかける
市販のカーテン用除菌スプレーを使い、カビを予防するのもおすすめです。スプレーは無水エタノールや消毒用エタノール、精製水があれば簡単に手作りできるため、時間のある方はつくってみるのも良いでしょう。
カーテンと少し距離を取り、吹きかけるだけでカビ予防ができます。ただ、シミになりやすい素材もあるため、目立ちにくい箇所から行っていきましょう。
3-4. こまめに洗濯する
最近では、洗濯機で洗えるタイプのカーテンも多く販売されています。しかし、洗い過ぎてしまうと生地を傷めてしまうため厚手のカーテンは年1回、レースカーテンは年2回の洗濯がおすすめです。
カーテンを洗濯している間に窓を拭いて結露やホコリなどを取り除いておけば、カーテンもより長持ちします。
3-5. 機能性タイプのカーテンを選ぶ
結露が発生しやすい窓には機能性タイプのカーテンを設置するのもおすすめです。
カビ予防には吸湿性・通気性・速乾性・抗菌加工などの機能を持つタイプが適しています。デザインか機能かどちらに重きをおくかライフスタイルやお部屋の用途とあわせて考えてみましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、カーテンにカビが生えたときの除去方法について解説してきました。カーテンにカビが発生する原因は、窓の結露や室内の湿気などです。カビは高温多湿の環境を好むため、こまめな換気や消臭を心掛けて、カビが発生しない状態をつくりましょう。
万が一、カビが発生してしまっても中性洗剤や酸素系漂白剤、重曹などを使えばカビを綺麗に除去できます。特に結露が発生しやすい場所には高機能カーテンを設置するなどカーテンが痛まない工夫をしましょう。