新築やリフォームで選ばれることの多い二重窓ですが、金額だけで安易に選んでしまうと、「付けなければ良かった」と後悔してしまうかもしれません。最近では、窓の種類も増え、さまざまなバリエーションがあります。どれを選んで良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は二重窓を選ぶ際のポイントや注意点を解説していきます。二重窓の設置を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1. 二重窓で後悔しやすいポイント
二重窓を設置して後悔しないために、まずはデメリットとなるポイントを解説していきます。事前に知っておくことで商品を選ぶ際もそれらのデメリットを避けることができます。それぞれ特徴を見ていきましょう。
1-1. 掃除が大変
二重窓はレール部分が2倍になっているため、掃除に手間が掛かります。大掃除をする際はいつもより時間が掛かってしまうでしょう。また、溝にホコリが溜まってしまうと、手が入りにくく掃除がしにくいのもデメリットです。
1-2. ペアガラスと勘違いした
二重窓と似ているものにペアガラスがあります。ペアガラスのことを二重窓だと勘違いしている方も多いようですが、実は違います。ペアガラスには防音機能が備わっていないため、防音効果を期待している方は注意しましょう。
一般的にペアガラスはガラス部分が空気の層を挟んでいるため、二重になっています。窓を二重に構造しているのが二重窓です。
1-3. 価格を重視してしまった
最近ではさまざまなタイプの二重窓が販売されていますが、価格だけで決めてしまうと失敗するリスクが高まります。リーズナブルな商品ということは、それだけ機能や性能は劣ります。安価なために断熱性や防音性が期待できなかったということがないように、条件の洗い出しは購入前に行っておきましょう。
1-4. 結露対策に効果がない
選ぶサッシによっては結露対策が十分にできない可能性もあります。機能をしっかり選んでいないと、二重窓を設置しても結露が発生し、カビの原因となります。二重窓を設置する理由を明確にしてから商品を選ぶようにしましょう。
1-5. 一箇所しか設置していない
試しに二重窓を一箇所だけ取り付けていたが、別の場所にも取り付ければ良かったと後悔している方も多いようです。二重窓は後付けすることも可能ですが、費用や時間が掛かります。できるだけまとめて行えるように生活をイメージしながら計画していきましょう。
2. 二重窓を選ぶ際のポイント
商品を選ぶ際はまず、二重窓の特徴を知りましょう。以下で購入時のポイントをご紹介します。
2-1. 二重窓のメリットを知る
二重窓はサッシを二重にしているため、防音性に優れています。それに加え、断熱性も高められるため、より快適な室内空間を維持できるでしょう。冷暖房効果も高まり、省エネ効果も期待できます。
2-2. 二重窓のデメリットを知る
二重窓のデメリットは窓を開ける手間が掛かる点でしょう。内側に窓が付くため、狭い空間に設置すると圧迫感が出てしまう可能性もあります。また、二重窓はサッシを2つ付けるため、コストが掛かるのもデメリットです。サッシを設置するスペースがない場合はふかし枠を増設する必要があります。
2-3. 必要な機能を明確にする
窓を選ぶ際は自分が欲しい機能を把握することが大切です。気密性を高めたいのか防音性を高めたいのかでも選ぶ商品が変わってきます。生活スタイルや設置場所に合わせて適切な商品を選びましょう。
2-4. 予算を決める
商品を決める上で使える予算の上限を決めておくのも重要です。二重窓の相場は設置する窓の大きさや種類によりますが、小窓で3万円から5万円ほど、腰高窓で4万円から6万円ほど、掃き出し窓で5万円から7万円ほどです。
2-5. 施工条件を把握する
二重窓が設置できる窓の種類は引き違い窓やFIX窓、上げ下げ窓、すべり出し窓などです。内窓を取り付けるスペースがない場合や障害物がある場合は設置できません。施工条件を確認し、自宅の窓に設置可能か判断しましょう。
3. 二重窓の費用を安くする方法
二重窓の設置費用はやり方次第で安く抑えることができます。おすすめの方法を5つご紹介します。
3-1. 複数業者に見積もりを出す
二重窓を設置できる業者はさまざまな場所があります。インターネットなどで検索をして、複数社に見積もりを出してもらうことをおすすめします。1つの会社だけでは工事の相場が分からないため、相見積もりで適正価格を明確にしましょう。
3-2. 次世代住宅ポイントを使う
次世代住宅ポイントとは国が実施している制度で、一定の条件を満たすと、ポイントが付与される仕組みです。そのポイントで家電や生活用品を購入できます。二重窓に関しても登録されている商品ならポイントが利用可能です。
3-3. 助成金を利用する
二重窓の設置は助成金を利用できるケースもあります。省エネリフォームや断熱リフォーム支援事業、次世代省エネ建材支援事業などが対象となっているため、申請してみると良いでしょう。他にも自治体が行っている補助金制度があります。助成金や補助金は予算に達すると締め切られてしまうことが多いため、早めに問い合わせることをおすすめします。
3-4. グレードを下げる
二重窓の工事費用を抑えたいのであれば、商品のグレードを下げるのもおすすめです。ただ、あまりにも機能や性能を削り過ぎてしまうと、工事する意味がなくなってしまいます。条件の優先順位はあらかじめ決めておくようにしましょう。消去法で削っていくと良いでしょう。
3-5. DIYをする
簡単な構造であれば、二重窓はDIYすることも可能です。材料にもよりますが、予算5千円から1万円程度でできます。二重窓をDIYで取り付ける際は窓のサイズを正しく測り、ズレのないように気を付けてください。ガラスの代わりにポリカーボネートを使用することでより高い断熱性を期待できます。
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5. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は二重窓の設置で後悔しないためのポイントや注意点を解説してきました。二重窓は断熱性や防音性を高められるメリットがありますが、掃除が手間などデメリットもあります。特徴をよく理解し、最適な商品を選ぶようにしてください。
また、二重窓の工事はご紹介したように費用を抑えることができます。それぞれ自分に合ったやり方で納得のいく施工をしていきましょう。