ガラス張りの空間はおしゃれで憧れている方も多いのではないでしょうか。住宅の中でも特に面積の大きい壁をガラスにすることで、さまざまなメリットが得られるでしょう。
しかし、ガラス張りの壁にはいくつか注意点があります。デメリット部分をしっかり押さえていないと、施工後に失敗する可能性もあるため注意が必要です。
そこで今回は、自宅の壁をガラス張りにするメリットや注意点・おしゃれな住宅にするためのコツをご紹介していきます。ガラス張りの住宅に憧れている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 壁をガラス張りにするメリット
自宅の壁をガラス張りにすると、以下のようなメリットが得られます。それぞれの特徴をしっかりと押さえ、インテリアのコーディネートなどに役立ててみてください。
1-1. 室内を明るくできる
まず、壁をガラス張りにすることで室内の明るさを保つことが可能です。特に全面ガラスは透過率が高いため、住宅の採光性も格段に上げられるでしょう。
立地や間取りなどで部屋が暗いと感じたら、壁をガラス張りにして室内を明るくするのも一つの手段です。特にリビングは家族が集まる場所であるため、明るい空間が好ましいでしょう。
1-2. 眺望が開ける
家を高地や高台に建てる場合は、ガラス張りにすることで外の景色を存分に楽しめます。山や海など眺望が優れている場所に住宅を建てる際は壁を全面ガラス張りにしてみましょう。
室内からでも美しい景色が堪能できるため、家族団欒のときや食事のときなども優雅に過ごせるはずです。
1-3. 見た目がスタイリッシュ
ガラス張りの壁は見た目がスタイリッシュで、おしゃれな印象を与えます。住宅のデザイン性を上げたい場合は、壁をガラス張りにしてみましょう。
全面を替えるのに抵抗がある方は、部分的に室内に取り入れてみるのもおすすめです。全体のバランスを考えながら、アクセントとしてガラスの壁を採用してみましょう。
1-4. 開放感を味わえる
ガラスの壁は開放感を味わえるのも魅力の一つです。壁をガラスにすることで、部屋の広さも実際のサイズより広がって見えるでしょう。
空間に奥行きも感じられるため、一般的な壁より過ごしやすくなります。住宅づくりで開放感を重視したい方は、ぜひ壁をガラス仕様にしてみると良いでしょう。
1-5. 家族の表情が見える
ガラス張りの壁は家族の表情が見えやすい特徴もあります。家族とのコミュニケーションを積極的に取りたい方は、ガラス張りの壁を採用するのがおすすめです。
リビングや水回りの間仕切りとしてガラス張りの壁を取り入れると、開放感も感じられるでしょう。お子さんやペットの様子を見ながら家事をすることも可能です。
2. 壁をガラス張りにする際の注意点
続いて、壁をガラス張りにするデメリットをご紹介していきます。ガラス張りの壁はおしゃれですが、注意しないと生活がしづらくなってしまうでしょう。
以下の注意点をしっかりと押さえ、事前に対策しておくことが大切です。
2-1. 外からの視線が気になる
ガラス張りの壁は外から丸見えになってしまうため、プライバシーが確保されません。建物が住宅街にあったり車通りの多い場所にあったりする場合には注意が必要です。
そのようなエリアでは、外に面している壁はガラス張りにしないことをおすすめします。室内の間仕切りとしてガラスを取り入れるのが良いでしょう。
2-2. お手入れが大変
ガラスの壁は汚れや手垢が残ってしまうことが多く、メンテナンスが大変です。定期的にお手入れをする必要がありますが、手の届かない場所は業者に依頼する必要も出てくるでしょう。
一般的な壁の方がお手入れはスムーズに行えるため、住宅づくりで何を優先するか決めておくことをおすすめします。
2-3. 断熱性能が低くなる
断熱性が低下するのもガラス張りの壁でよく問題になるデメリットです。特にシングルガラスではそのデメリットが大きくなるため、ペアガラスやトリプルガラスを採用することをおすすめします。
きちんと対策しておかないと、冬場や夏場に快適な室内温度が保てなくなってしまうため、体調を崩す可能性も否めません。
2-4. 防音性が劣る
ガラス張りの壁は防音性が劣ることも押さえておきましょう。生活音やペットの鳴き声などが屋外に漏れてしまい、近隣トラブルに繋がる可能性もあります。
また、外の騒音が気になる場合もあるため、防音機能が付いたガラスを搭載するなど対策しましょう。ただ、その分、費用がかかるため、予算は余裕を持って設定しておくことをおすすめします。
2-5. 換気がしにくくなる
ガラス張りであっても壁なら開閉はできません。換気がしにくくなるため、空気の循環が上手にできない場合もあります。
通気口やシーリングファン・吹き抜け構造などを利用すれば効率的に空気を循環できますが、別途費用が必要になるでしょう。間取りや立地に合わせて必要な工事を検討することが重要です。
3. 壁をガラス張りにするときの対策
最後に、壁をガラス張りにする際に知っておくと良い対策について解説していきます。プライバシーや防音を確保したいときなどに活用してみると良いでしょう。
3-1. フレームを付ける
ガラス張りの壁でプライバシーを確保したいなら、フレームを付けることをおすすめします。ガラスは透明であるため、一部に不透明なフレームを設置することで多少の視線は遮れるでしょう。
見た目もおしゃれになるため、空間のインテリア性も高められます。フレームを選ぶ際は、部屋のテーマを考慮した上で色味や柄を決定することが重要です。
3-2. シートを貼る
外からの視線を遮りたいなら、ガラスにシートを貼ることをおすすめします。メーカーによってさまざまなデザインがあるため、お気に入りの色やデザインを選べるでしょう。
しかし、シールを貼ることによって眺望が見えづらくなる可能性があります。どちらを優先するのか、生活の仕方を考慮しながら考えていきましょう。
3-3. ブラインドを設置する
ガラス張りの壁でプライバシーや防音性を確保したいなら、ブラインドの設置がおすすめです。開閉可能なブラインドを取り付けることで、他人の視線があると困るときは閉めて、他人の視線を遮る必要がないときは開けるといったことが可能になります。
状況に合わせた遮蔽ができるでしょう。
3-4. 擦りガラスを採用する
人の視線を遮りたい場合は、擦りガラスを導入するのもおすすめです。擦りガラスはシルエットや色などを認識できますが、顔や書類などの細部は認識できなくなります。
外からの視線や家族からの視線を遮れるため、仕事スペースなどに採用してみると良いでしょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ガラスの壁を自宅に取り入れるメリットやデメリット・プライバシーを確保する方法などをご紹介してきました。ガラス張りの壁は開放感がある他、採光が取りやすいメリットがあります。
見た目もスタイリッシュでおしゃれな雰囲気をつくれますが、外からの視線は気になるでしょう。防音性や断熱性も劣るため、事前に対策が必要です。
擦りガラスにしたり壁にフレームを設置したり工夫しましょう。また、ブラインドを設置するのもプライバシーを確保するのに最適な方法です。
条件に合わせて取り入れてみましょう。