中古マンションの購入でよくある失敗例とは?簡単にできる対策も解説

中古マンション
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新築よりも価格が安いとはいっても、中古マンションの購入は人生の中でも最大の買い物です。大きな買い物である分、失敗は絶対に避けたいところです。

そこでこの記事は、中古マンションを購入した際の失敗事例について紹介します。
また、失敗しないためにどうすれば良いのか、対策のポイントについても触れています。これから中古マンションを購入しようとしている方はぜひ参考にしてみてください。

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1. 中古マンション購入時の失敗例

中古マンションを購入する際には様々な落とし穴があります。自分が購入するときに同じ失敗を犯さないためにも失敗例を把握しておきましょう。

1-1. 内見後に住宅ローンの審査に落ちる

中古マンションを購入する方の多くは、住宅ローンを利用しようとしているのではないでしょうか。住宅ローンに関する失敗例としてよくあるのが、購入するつもりで内見も済ませたにもかかわらず、その後住宅ローンの審査に落ちてしまうケースがあります。

購入への意欲が先走るあまり、事前に審査を通していなかった、といったケースは少なくありません。また、過去にクレジットカードや携帯電話の支払いが滞ったことで信用情報に傷がつき、審査に落ちる方もいらっしゃいます。
住宅ローンの審査結果は購入の可否を決める重要なものですから、事前審査を忘れないようにしましょう。

参考記事: 住宅ローン審査の突破方法は?大事なのはシミュレーション!

1-2. リフォーム・リノベーションがされていない箇所に後から気づいた

中古マンションの中には、リノベーションやリフォームが施されている物件もあります。パッと見ると、新築のように綺麗に見えるかもしれませんが、分かりにくい部分が古いままといったケースは少なくありません。
例えば、壁紙がゆがんでいる、床鳴りがひどいなど、意外に見落としてしまいがちなポイントです。

1-3. リノベーション不可の物件だった

子どもの誕生や成長に伴い、中古マンションをリノベーションしようと考えている方も少なくないはずです。しかし、マンションによっては部屋の構造上リノベーションができないケースもあります。例えば、部屋同士の壁を取り払って大きなリビングにしたいと思っても、壁が耐震壁となっていて取り払えないといったこともあります。

そのため、将来的にリノベーションをする可能性がある場合は、購入時に必ずリノベーションの可否を確認するようにしましょう。

1-4. 旧耐震の物件だった

建築基準法では、建物に一定レベルの耐震性能を備えている必要がある旨が規定されています。この一定レベルに達しているかどうかの基準を耐震基準と言います。

現在の耐震基準は「新耐震基準」と呼ばれ、1981年の建築基準法改正によって定められました。この基準で建てられた建物は震度6強〜7の大地震が発生しても倒壊を免れられるとされています。

しかし、中古マンションの中には、新耐震基準が定められるよりも前、つまり旧耐震基準下で建てられたマンションも存在します。旧耐震基準が必ずしも危険というわけではありませんが、購入時に新耐震基準なのか、旧耐震基準なのか確認しておくようにしましょう。

参考記事: 中古マンションの耐震について、簡単に分かりやすく説明します!

1-5. インフラ設備が劣化していた

いくら綺麗な中古マンションでも、建てられてから一定の年数が経過しているため、インフラ設備は少なからず劣化しています。見た目以上に劣化しているケースも珍しくありません。例えば、水道管が劣化していて濁った水が出てくる、梅雨や冬になると結露が発生して湿気がひどいといったケースが挙げられます。

このような場合、日常生活に影響が出てくるのはもちろん、必要に応じて修理も必要となるため、思いがけない出費となってしまう可能性があります。

1-6. 修繕積立金が高い

一戸建ての家とは異なり、マンションの場合管理費と修繕積立金が毎月のコストとして発生します。管理費は共用部分などの維持管理に掛かる費用で、修繕積立金は十数年に1度実施されるマンションの大規模修繕やメンテナンスのために、住民が積み立てていく資金のことです。

基本的に修繕積立金は、築年数の経過とともに高くなっていくため、新築マンションよりも高くなる可能性は十分にあります。そのため、中古マンションを購入する場合は、月額の修繕積立金だけでなく、今後の値上げ予定や現在の管理組合全体の修繕積立金総額なども確認しておいたほうが良いでしょう。

※ 修繕積立金については、「中古マンション購入時のポイント!修繕積立金の概要を押さえておこう」を併せてご覧ください。

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2. 失敗しないための対策

代表的な6つの失敗例を紹介しましたが、これらの失敗を犯さないためには、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、中古マンション購入で失敗しないためにできる対策について解説します。

2-1. 住宅ローンの事前審査を行う

内見後に住宅ローンの審査に落ち、マンションが購入できない、といった事態に陥らないようにするためには、住宅ローンの事前審査を早いタイミングで行うことが重要です。

このとき、購入希望のマンションの費用よりも値段が高いマンションで事前審査を行うようにしましょう。もしその審査に通れば、安心して購入手続きに移れるでしょう。

2-2. 内見時によくチェックする

内見に行くとどうしてもリビングやキッチン、お風呂など目立つ部分ばかりを見てしまいますが、隅々まで必ず確認するようにしてください。
サッシやインターフォン、さらには中古マンションの場合傷や汚れ、カビなどが残っている可能性もあるため、しっかりとチェックしましょう。

内見の限られた時間で細かい部分までチェックするのが難しい場合は、写真を撮影して帰宅後にじっくり確認することも可能です。いずれにしても、中古マンションの場合、見えないところに問題が潜んでいる可能性があるため、パッと見で購入を判断するのは避けたほうが良いでしょう。

※ マンションを内見する際のポイントは、「中古マンションを内見する際の注意点と、押さえるべきポイントとは?」で詳しく解説しています。

また、リノベーション済みのマンションを購入する場合、参考になるのが「リノベーション協議会」が取り扱う適合リノベーション住宅(R1住宅)です。
こちらは、同協議会が定める厳格なインフラチェックを受けているため、購入後のトラブルを避けやすくなるでしょう。

ちなみに、FLIE(フリエ) では、多くのR1住宅を掲載しているため、リノベーション中古マンションを探している方はぜひ確認してみてください。

2-3. 不明点は必ず確認

基本的な部分ですが、分からないことはとにかく不動産会社に確認しましょう。分からないままにしておくと、思いもよらないトラブルに発展します。

フリエでは、中古マンション購入の際には、不動産やローンだけでなく、内見時のことやリノベーションのことなど、幅広い相談が可能です。

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3. まとめ

今回は、中古マンションを購入する際によくある失敗例とその対策について解説しました。失敗例は多岐に渡りますが、内見時のチェックと不明点の確認をしっかりと行うことで、多くの失敗は避けることが可能です。

これから中古マンションを購入しようとしている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。