中古マンションは値引きできる?値引き相場、タイミングや交渉のポイント

中古マンション
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不動産は大きな買い物ですから、少しでも価格を抑えたいもの。でも、そもそも不動産って値引きができるの?と疑問に思っている方も多いですよね。

実は中古マンションの場合、値引きに応じてもらえる可能性は十分にあります。

ただし、交渉のポイントを押さえておかないと、値引きに応じてもらえないだけでなくトラブルに発展することもあります。

今回は、できるだけお得に中古マンション購入をするために、値引き交渉の際のポイントについて詳しく解説していきます。

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1. 中古マンションは値引きできる可能性がある

冒頭でもお伝えしたように、中古マンションは値引きに応じてもらえる可能性があります。

なぜかというと、中古マンションは新築マンションとは違って「定価」がなく、不動産価格は周辺相場によって決められるためです。また、個人が売主の場合が多いため、条件によっては価格交渉を行うことができるというのが一般的です。

もちろん、すべての物件で値引きに応じてもらえるわけではありませんが、条件によっては値引きに応じてもらえる可能性があるかもしれません。

ただし、売主が法人の場合は、物件の仕入れ価格や内装費用等によって販売価格が設定されるため、長期間売れ残っているといったような物件であれば価格交渉に応じてもらえる可能性はありますが、基本的には値引きの可能性は低いと言えます。

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2. 中古マンションの一般的な値引き相場は?

では、中古マンションの値引き額はどのくらいが相場なのかというと、物件価格の約3~5%程度と言われています。つまり、端数分程度が一般的な値引き額になります。

よく物件価格で見かける、「2980万円」「3580万円」といった金額設定は、価格交渉の可能性も想定しての金額設定となっているとも言えますね。

数百万円の大幅な値引き自体がそもそも難しいため、それを知らずに相場とかけ離れた価格で交渉すると不信感を持たれる場合もあります。価格を下げたい気持ちはわかりますが、あまりに大幅な金額交渉は難しいということは覚えておきましょう。

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3. 価格交渉のタイミングは?

中古マンションの価格交渉のタイミングは、物件の購入意思を売主に伝えるための書類である「買付証明書」を提出する際になります。買付証明書は契約書と異なり、法的拘束力はありません。

そのため、必ず記載した内容で購入しなければならないものではありませんが、希望する内容と意思を売主に表すために非常に重要な書類です。

また、不動産取引の慣習として、価格交渉ができるのは買付証明書を提出した順番になることも覚えておきましょう。ただし、一番で提出しても二番目に提出した人が値引きなしでの購入を希望した場合は、そちらが優先される場合もあります。

物件の申し込み状況等も含め、購入希望価格は不動産会社と相談しながら決めることをおすすめします。

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4. 中古マンションの価格交渉のポイント

では、具体的に中古マンションの値引き交渉の際に抑えておきたいポイントを見ていきましょう。

4-1. 周辺の相場価格を確認する

まず、価格交渉をするには、購入したい物件が周辺相場に比べてどのくらいの価格設定になっているのかを確認することが非常に重要です。周辺の同条件の物件が、いくらで売りに出されているのかを見た上で、仮に設定が高い場合は交渉の余地があると言えます。

物件の相場については、不動産サイトで同条件の物件を絞り込むことでおおよそを確認することはできますが、やはりプロである不動産会社の担当に確認するのがよいでしょう。

また、「レインズマーケットインフォメーション」では、過去に実際に成約した価格を調べることができます。国土交通大臣指定のサイトで、過去の成約価格を知ることができるためおすすめです。

参考: レインズマーケットインフォメーション

4-2. 売主の売却理由・時期を確認

物件の売却理由がわかると、交渉を進めやすくなる可能性があります。

住宅ローンの返済が難しくなった、売却した資金で新しい住まいを購入しようとしている、離婚や相続といった理由がある際は、売主は早めに売却したいため値引きに応じてもらえる場合もあります。

また、売り出した時期がどのくらい前かも確認してみましょう。売り出してから3か月以上時間が経っている場合は、交渉できる可能性があるかもしれません。

4-3. 値引き交渉の理由を明確にする

値引き交渉の際には、なぜ値引きしてほしいかの理由をはっきり伝えることが重要です。

「購入を希望するが、予算が若干オーバーしているため端数分を値引きしてほしい」、「内装が傷んでいる部分があったが、自分で修繕するため少し値引きしてもらえないか」など、売主が納得できるような明確な理由と伝え方で交渉しましょう。

また、「値引きに応じてもらえるようだったら、できるだけ契約を早めたい」といったように、売主へのメリットや配慮していることを伝えると、より交渉がスムーズに進む可能性が高まります。

4-4. 値引き交渉は不動産のプロに依頼

値引き交渉は、買主から売主に直接するのではなく、不動産会社を通して行うことが一般的です。

そのため、信頼できる担当者かどうかを見極めることは、値引き交渉を成功させるために非常に重要なポイントであると言えます。中古マンション購入は不動産会社の担当者と二人三脚で行うものです。

たくさんの不動産会社から、不動産取引の実績や知識、人柄や自分との相性もしっかりと確認して慎重に選ぶ必要がありますね。

なお、最近多く見かけるリノベーション済み物件は、売主自体が不動産会社である場合が多く、直接取引ができる可能性もあるため自分自身で交渉を行うことも可能です。

FLIE(フリエ)では、直接交渉するのが不安という方向けに、不動産のプロであるエージェントがお客様と売主の間に入って交渉をサポートするサービスを提供しています。

やはり、値引き交渉は不動産のプロに依頼するのが安心ですね。

4-5. 交渉前に住宅ローン審査をしておく

先述したように、交渉権を持つのは購入申込書の提出順になります。さらに、値引き交渉を優位に進めるためには、住宅ローンの事前審査を済ませておくことが重要です。

事前審査では、あらかじめ買主に住宅ローンの返済能力があるかを金融機関が審査するもの。売主側には早く確実に取引を進めたい気持ちがあるため、ローンの事前審査が通っていることは大きなアピールにもなり、その後の交渉も進めやすくなります。

購入したい物件が決まったら、早めに住宅ローンの事前審査を済ませておきましょう。

5. まとめ

今回は、中古マンション購入時の値引き交渉について詳しく解説してきました。

基本的な交渉のポイントを押さえておかないと、購入できないだけでなく売主とのトラブルに発展することにもなりかねません。ご紹介したポイントを押さえて、売主と買主の両方が気持ちよく取引ができるように心掛けましょう。

また、仲介手数料の値引き交渉についても「中古マンションの仲介手数料を解説!実は値下げ交渉も可能?」で解説しています。マンション購入に関わる費用を少しでも抑えたいと思っている方は、ぜひ併せてご覧ください。