マンションで起こりやすいトラブルとは?事例や対処方法をご紹介

中古マンション
この記事は約6分で読めます。

マンションは戸建てとは異なり、一つの建物・設備を住民同士が共同で使用するもの。年齢や家族構成、考え方や生活スタイルなど、全く異なる人同士が一緒に建物を使用するわけですから、マンション内で何かしらのトラブルが発生することは、住んでいる以上避けられないものです。

今回は、マンションで起こりやすいトラブルについて、どんなケースがあるのか、またトラブルが発生した際の対処方法などについて詳しくご説明していきます。

スポンサーリンク
任意売却なら「未来改善パートナーズ」

1. マンションに住んだことのある約95%の人が、マンショントラブルを経験

マンションに住んだ経験がある方に行った、マンショントラブルに関するアンケート調査回答※を見てみると、トラブル経験がある方はなんと全体の約95%。ほとんどの方が何かしらのトラブルに遭っているということが分かります。

そして、実際に経験したトラブル事例で最も多かった回答は騒音に関するもの。次に駐車場や駐輪場のトラブル、そして隣人同士のトラブル、ゴミ出しに関するトラブルが主な回答結果となっています。

こちらの結果を見ると主に住民の生活マナーに関するものであることが分かります。マンションでは、住民一人ひとりが周りの方への配慮し、ルールを守って生活することが重要ということですね。

参考: マンショントラブルに関するアンケート調査

スポンサーリンク

2. マンショントラブルにはどんなものがある?

では、具体的にマンショントラブルの内容を見ていきましょう。

2-1. 騒音トラブル

マンショントラブルの中でも、最も生じる可能性の高い騒音トラブル。上下左右の住戸にそれぞれ異なる世帯が暮らしているわけですから、生活の中で発生する音が周囲の迷惑になる可能性は高いですよね。

アンケート回答結果では、騒音トラブルの内容として、子供の足音、物音、話し声、音楽の音量、その他洗濯機などを使用する際の音が挙げられています。どれも普通に生活する中で発生してしまう音であり、特に子供の足音は、親や注意していてもすべて防ぐことは難しいものです。

また、同じ音でも人それぞれで感じ方は異なるもの。自分では問題ないと思っている音も、相手にとっては騒音と感じられてしまうこともあり、中々トラブルの解決が難しい場合もあります。

マンションで生活する上では、近隣住民が暮らしていることを意識して、なるべく生活の中で出る音に注意するということが重要ですね。

2-2. 駐車場・駐輪場に関するトラブル

騒音の次に多かったのが、駐車場・駐輪場に関するトラブル。「駐車スペースが足りない」「無断駐車された」「車体の損傷」「盗難・車上荒らしに遭った」と回答内容でした。駐車スペースが足りないのは、個人では解決できないものですが、無断で駐車するといったことはマナーの問題となります。

2-3. 隣人とのトラブル

隣人とのトラブルでは、タバコのマナー、挨拶、共用部の使い方、ペットに飼育やしつけといった内容が挙げられていました。ご家族に配慮してタバコをベランダで吸うという方もいらっしゃると思いますが、タバコの煙や灰が周辺住戸に影響することがあるため注意が必要です。ベランダは、住民が専用で使用ができる場所ではありますが、基本的には共用スペースであることは改めて覚えておきましょう。

※ 参考記事: 「マンションのベランダはタバコNG?トラブルや対策をご紹介!

また、ベランダと同様に廊下も共用スペースです。よくマンション住戸前の廊下に、私物が置かれているという状況を見かけますよね。基本的にはこれもNGです。少しだけなら迷惑がかからないだろうと考えてしまいがちですが、共用スペースはみんなが使用する場所であることを必ず考えて使用しましょう。

2-4. ペットに関するトラブル

ペットの飼育に関するトラブルもマンションでは多いもの。音や臭い、飼育のマナーなどのトラブルが発生する可能性が高いため、ペット飼育が不可の物件も多く、飼育可の場合でも管理規約で飼育に関する細則が定められています。ペットの種類や大きさ、頭数など制限されている物件も多いため、必ず規則で決められた範囲内で飼育を行いましょう。

スポンサーリンク

3. トラブルで最も多い「騒音」を予防するには

最もトラブルとして多い騒音ですが、少しでもトラブルを防ぐために個人でできる対策をご紹介します。

階下への足音には、カーペットやマットを敷くのが効果的です。製品の中には防音性能の高いものもあるため、そうした製品を選べば、より一層防音効果が期待できます。小さなお子様がいらっしゃるご家庭やペットを飼っている場合は、まずはカーペットやマットを敷くことがおすすめです。もし、大規模なリフォームを検討される場合は、フローリング自体を防音効果の高い「L45」性能のものに変えることで高い防音効果が期待できます。

また、どうしても家事を行う上で出てしまう掃除機や洗濯機の音については、夜間や早朝といった時間には行わないようにするなど、使用する時間に配慮することが重要です。
テレビや音楽の音量も同様に、夜間や早朝はボリュームを低くする、ヘッドフォンを使用するなど、節度を持って楽しむようにしましょう。

スポンサーリンク

4. トラブルが発生した場合の対処について

では、実際にトラブルが発生した際にはどのように対処したらよいのでしょうか。

多くのマンションは、マンション管理業務を外部の管理会社に委託しています。そのため、気になることがあったら、まず管理会社に相談をすることをおすすめします。
管理会社は、相談を受けたらトラブルの内容を確認し、管理組合に報告。そしてマンション管理規約で定められたルールに沿って、入居者全員に対してお知らせ文書を出すなどして注意を促します。

それでもトラブルが収まらないようであれば、管理組合に直接相談することも検討しましょう。さらなるトラブルを発生させないためにも、なるべく直接当事者同士で解決するのではなく、第三者を交えて対応を行うことが望ましいです。

あまりにも度を越した騒音等のトラブルの場合は、時間帯や音の大きさなどの騒音の状況を記録し、警察や弁護士に相談するという方法もあります。
トラブルが起こった場合、個人で抱えこまずに、まずは管理会社、管理組合に相談しましょう。

5. マンショントラブルに合わないために、知っておきたいポイント

実は、トラブルを回避する最も良い方法は、マンション選びの時点でなるべくトラブルが発生しない物件を選ぶことと言えるかもしれません。
先述したように、マンショントラブルの多くは騒音や住民のマナーに関する内容です。そのため、建物の構造や共用部分の使用状況等を事前に確認することができれば、トラブルが回避できると言えます。

まず、建物構造についてですが、基本的に分譲マンションは鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリート造になるため、木造や軽量鉄骨に比べて基本的には遮音性が高いと言えます。そのため、さらに騒音に注意したいという場合は、フローリングの遮音性能や、床の構造(二重床など)を確認するのもおすすめです。また、窓が複層ガラスや二重サッシになっている物件も遮音性が高いため、気になる方はチェックしてみてください。

そして、住民のマナーについては、駐輪場や郵便ポスト、ゴミ置き場の使用状況を確認してみましょう。こちらの場所は、共用部の中でも住民の皆さんが良く使用する場所ですから、綺麗に使われている場合は、きちんとマナーを守る方が多く、管理も行き届いた物件であるということがわかりますね。ぜひ、物件選びの際には気をつけてみてください。

6. まとめ

マンションに暮らす場合、何かしらのトラブルが発生することは避けられないものです。しかし、なるべくトラブルに遭わないようにするため、物件選びの際に住民のマナーや建物構造を確認することが重要です。ぜひ、この記事を参考に、快適なマンションライフを手に入れてください。