マンション天井高は何を基準に考える?理想的な高さをご紹介!

中古マンション
この記事は約6分で読めます。

マンションを購入する際に注意していただきたいのが「天井高」です。一般的に天井高が高いほど開放的な造りとなり、広々とした空間を楽しめます。しかし、物件によっては天井が高いことがデメリットになることも。

そこで今回は、天井高が高いマンションに住むメリットとデメリットを解説していきます。理想の天井高も部屋別にご紹介していくため、マンション選びの参考にしてみてください。

スポンサーリンク

1. 天井高が高いマンションのメリット

そもそも「天井高」とは一体どの部分のことを指すのでしょうか。建築基準法によると天井高は床の上面から天井までの高さのことを指し、2.1m以上としています。

しかし、実際のマンションでは規定以上の天井高に設定されていることが多く、2.4mから2.5mが一般的です。天井が高いマンションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。考えられる利点を4つご紹介します。

1-1. 開放感がある

天井高が高いマンションのメリットは何と言っても開放感が生まれる点でしょう。立っていても視界から天井が見えなくなるため、圧迫感がなく、空間が広く感じます。空間にゆとりが生まれ、動線も確保しやすくなるはずです。

採光や通風も優れており、心地の良い空間をつくることができます。

1-2. 高級感を演出できる

天井が高い分、照明器具にもこだわることができるでしょう。シャンデリアなどの大型照明を取り付けることも可能です。より高級感のある室内を演出できます。

家具や雑貨などその他のインテリアにもこだわり、特別な空間をつくってみてくださいね。

1-3. シーリングファンが設置可能

天井高の高いマンションではシーリングファンの取り付けができます。

シーリングファンは見た目が豪華なだけでなく、空気の入れ替えもスムーズに行えます。天井高の高い物件を購入予定の方は、室内をより清潔に保つためにもシーリングファンを導入してみましょう。

※ シーリングファンの詳細については、「シーリングファンの効果とは?商品の決め方や使い方をご紹介!」をご覧ください。

1-4. 空間の自由度が高い

天井が高いと、空間にメリハリがつきやすくなります。背の高いテーブルや収納を置くなど選べる家具の大きさも広がります。

リビングの一部を底上げしたり和室をつくったりさまざまな空間アレンジができるのも魅力の一つです。

スポンサーリンク

2. 天井高が高いマンションのデメリット

続いて、天井高が高いマンションのデメリットをご紹介します。デメリットは何もしなければそのまま欠点になりますが、対策することで気にならなくなったりより良いものに変化したりします。

以下でご紹介する対策を実践してみましょう。

2-1. 冷暖房効果が悪くなる

一般的に空気は温かいものは上昇、冷たいものは下降する性質があります。そのため、時期によっては冷暖房効果が薄れる可能性も。特に縦に長い間取りは空気の循環がスムーズにできないため、空調効果が下がってしまいます。

冷暖房効果を上げるには、扇風機やサーキュレーターなどを活用しましょう。シーリングファンの設置もおすすめです。

2-2. お手入れが困難

天井が高いと、メンテナンス性が悪くなります。電球を交換するのも一苦労です。照明が設置されている高さによっては業者に依頼しなければならないため、追加費用が掛かります。

LED照明なら比較的寿命が長いため、それらの電球で対策することをおすすめします。また、汚れの付きにくい加工を施すのも有効です。シーリングライトやファンを設置する際に取り入れてみましょう。

2-3. 既製品のカーテンが使えない場合もある

天井高が高いマンションの窓は大きく設定されることが多く、既製品のカーテンを使用できない可能性があります。特に特殊な大きさのカーテンはオーダー費用も掛かります。高層マンションなどは大きな窓が多いため、カーテンサイズには注意しましょう。

カーテンの種類によってはブラインドやシェードで対応した方が安い場合もあります。あらゆる商品を検討してみましょう。

2-4. 虫が退治しにくい

天井が高いマンションは万が一、室内に虫が入ってしまった場合に退治しにくいデメリットがあります。室内が広ければ広いほど行動範囲も大きくなるため、撃退するのに時間が掛かります。

必要に応じて業者を呼ぶようにしましょう。気になるようなら夏場は防虫対策を徹底することをおすすめします。

※ 参考記事: 「あなたのマンションは大丈夫?簡単にできるマンションの虫対策

2-5. 音が響く可能性がある

部屋の広さや周辺環境によっては音が響く可能性もあります。特にペットを飼っている方や小さなお子さんがいるご家庭は近隣トラブルに巻き込まれないように注意しましょう。

音漏れが気になるようにならカーペットやラグなど音を吸収してくれるアイテムを導入しましょう。しっかりと防音対策を行い、気持ち良く過ごしましょう。

※ 参考記事: 「ラグとカーペットの違いとは?自宅に取り入れるメリットを解説!

スポンサーリンク

3. 最適な天井高を部屋ごとに解説!

天井の高さは部屋別に適正値が異なります。リビング・ダイニング・キッチン・寝室・玄関ではそれぞれどのくらいの高さが理想なのでしょうか。物件を選ぶ際に役立ててみてください。

3-1. リビング

まずリビングは家族が集まる空間であるため、開放感を優先することが重要です。2.4mから2.5mほどが理想のリビング天井高となります。一部を吹き抜けにしたり勾配天井にしたりしてより広々として空間をつくるのもおすすめです。

※ 参考記事: 「吹き抜けのデメリットとは?対策やおすすめの取り入れ方をご紹介!

設置する照明によっては天井をさらに高くした方が見栄えが良くなる可能性もあります。全体的なバランスを見て判断しましょう。

3-2. ダイニング

一般的にダイニングでは食事をします。椅子に座る場面が多いため、天井はリビングよりかは低くても良いでしょう。椅子に座った時の目線は大人で1.1m程度です。

天井の高さはその倍の2.2mを目安に考えてみましょう。部屋ごとに天井高を変えると、空間にメリハリも付きます。

3-3. キッチン

キッチンの天井高は、カウンターの高さと吊り戸棚の大きさで決めることをおすすめします。

一般的にキッチンカウンターの高さは85cmです。つり戸棚は60cmから80cm、レンジフードの長さは50cm~60cmが多いため、それらを考慮して2.3mほどの天井高が良いでしょう。

ただ、キッチンに収納を設ける場合はあまりにも高い位置だど届きません。デッドスペースが増えやすいため、キッチンの天井は高過ぎないようにしましょう。

3-4. 寝室

寝室は休むための空間であるため、リラックスするためにも天井は低い方が良いでしょう。

寝室の天井高を決める際はベッドの高さを基準に考えましょう。ベッド上部から1mプラスした高さを天井高にすることをおすすめします。開放的な寝室にしたい場合は勾配天井を検討すると良いでしょう。天井の低い部分にベッドを置けば落ち着いて休めるはずです。

3-5. 玄関

玄関はドアを基準にして天井高を決めるのが一般的です。既製品のドアは2.2mから2.3mほどで玄関框は20cmほどあります。それらを考慮して2.4mから2.5m程度がちょうど良いでしょう。

ただ、玄関は長時間いる場所ではありません。リビングやダイニングなど他の場所の天井を高くした方がより開放的な空間を楽しめます。住宅全体のバランスを見ながらそれぞれの空間で天井高を決めていきましょう。

スポンサーリンク

4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はマンションの天井高についてご紹介しました。マンションの天井高は一般的に2.4mから2.5m程度であり、身長より倍の大きさが必要です。

立っているか座っているかでも高さの目安は変わってくるため、その部屋でどんなことをするのか用途をはっきりさせることがより良い空間をつくる秘訣です。

マンションを購入する際は今回ご紹介した理想の天井高を参考に最適な物件を選びましょう。