マンション最上階のメリットと、購入の際に注意すべきポイントを解説

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マンション購入を検討される際、できれば最上階が良いなとお考えの方も多いのではないでしょうか。最上階は、眺望や日当りの良さなどの良い面もたくさんありますが、その分、価格が最も高くなる傾向があります。この記事では、人気の高い最上階の物件について、メリットだけでなくデメリットや注意点も解説していきます。

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1. マンション最上階のメリットとは?

マンションは、築年や立地、共用部設備、広さや部屋位置などの様々な条件により価格が異なります。そして、条件が全く同じマンション内の部屋でも、下層階と高層階では価格は異なり、人気の高い最上階の物件は最も価格が高くなるのが一般的な傾向です。なぜ最上階のマンションが人気なのか、まずは、メリットについて詳しくご紹介します。

1-1. 日当り・風通しが良く暮らしやすい

最上階のお部屋のメリットとして、一番に思いつくのが日当りの良さですよね。周囲に建物等の遮る物が少なく、日が当たり室内も明るくなります。風も通るため、洗濯物も乾きやすく、室内の湿気に悩まされることも少ない傾向にあります。毎日気持ちよく暮らせる住環境が手に入ることが、最上階の大きなメリットと言えます。

1-2. 眺望が良く、解放感がある

最上階のならではメリットといれば、やはり眺望の良さと解放感です。マンションの階数や条件によっても異なりますが、最上階のお部屋になると、周囲に視界を遮るものが少なく、開放的で眺望が良いお部屋が多い傾向にあります。

都心のマンションの中にも、富士山や東京タワーなどのランドマークとなるような建物が望める、花火大会がお部屋で楽しめる、といった希少な物件もあります。毎日の暮らしの中に美しい風景を取り入れることができることは、何物にも代えがたいメリットですね。

1-3. ステイタス感があり、設備・仕様・プランへの付加価値も

分譲時、人気の高い最上階のお部屋は物件価格も高く設定されます。また、より希少性やプレミアム感を出すために、他の階のお部屋にはない付加価値をつけて販売されるものも少なくありません。設備や仕様のグレードが高い、天井の高さや開口部の広さ、ルーフバルコニーなどに特徴を持たせた間取りが採用されているものもあります。

価格が高い部屋に住むこと自体、気持ちの中で優越感が生まれるものですが、物件自体の希少性やプレミアム感があることも最上階のメリットです。

1-4. 上階からの音やトラブルなどのリスクが少ない

マンションで気になるのが、上階からの生活音や足音などの騒音。上に部屋がないため、そうした心配はありません。また、マンションでよくあるトラブルに漏水がありますが、こうしたリスクも比較的少ないこともメリットですね。

1-5. セキュリティやプライバシー面で有利な点も

最上階は、周囲の建物からの視線も気にすることなく、プライバシーと保ちやすいというメリットがあります。また、最上階のお部屋にだけ特別なセキュリティが備わっている物件もあり、防犯上でも有利な点が多いと言えます。

実際の侵入窃盗の傾向データをみても、4階以上のお部屋への侵入率は7.8%※と、戸建てやその他階数の住宅に比べても低い数値になっているため、最上階のお部屋であればさらに数値は低くなりそうです。
セキュリティが優れているといっても絶対に安心ということではなく、基本的な防犯やプライバシーについては気をつける必要があります。

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2. マンション最上階のデメリット・注意すべき点

たくさんのメリットがある最上階のお部屋ですが、デメリットとなる点もあります。ここでは、最上階のお部屋を選ぶ際に知っておきたい注意点をご紹介します。

※ 超高層マンションに住むデメリットも「タワーマンションのデメリットとは?購入前に知っておきたい注意点」で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

2-1. 暑さ・寒さの影響を受けやすい

上階に部屋がないため、屋上や天井から直接熱や冷気を受けやすくなり、冷暖房効率が悪くなる傾向があることがデメリットとして挙げられます。日当りも良いため、夏場の日差しが厳しい時期は、特に室内の温度が高くなってしまうこともあるため注意しておきたいですね。

2-2. エレベーターの待ち時間が長い

通勤時など、人が込み合う時間帯のエレベーターの待ち時間が長くなることもデメリットの一つです。特に高層マンションの場合は、乗っている時間も最も長くなるため、急いでいる際は少しデメリットに感じるかもしれません。エレベーターの台数や設置状況は物件によって異なるため、全ての物件のデメリットとなるわけではありませんが、入居の際は朝の混雑状況などの確認をしておくと良いでしょう。

2-3. 地震や火災、暴風などの災害時に影響を受けやすい

地震や台風などの自然災害、火災時のリスクについては、最上階であるかどうかにかかわらず検討しておく必要がありますが、特に最上階の場合は影響を受けやすいため、リスク管理が重要になります。エレベーターが使えなくなった際の避難経路や対応の確認、地震に備えた家具の固定や食料や水の備蓄など、日頃から安全対策をしておくと良いですね。

※ 参考記事: 「おろそかにしがちな防災対策、取り組んでいない方は約半数!その心の内は?  フリエ住まい総研が「お住まいの防災対策」について調査!

2-4. 価格が高くなる

通常、マンションの販売価格は階数が高くなるごとに上がるため、最上階の価格が最も高くなる傾向にあります。最上階は人気が高いため、価格が落ちにくく早期売却が望めることも考えられますが、ステイタスや希少性だけで購入を決めるのではなく、最上階であることのメリットと価格が見合っているかどうか、しっかりと検討することが重要です。

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3. 階数によって異なるメリット

最上階のお部屋を検討する際に、他の階のメリットも知っておくと比較検討しやすいため、ここで簡単にご紹介しておきます。
一階のお部屋は、エントランスや駐車場が近いため、大きな荷物やベビーカーなどを利用する場合とても便利です。また、下の階への騒音を気にすることがないこともメリットですね。専用庭がついている物件も多いため、あえて一階を選ばれる方もいらっしゃいます。

低層階の場合、エレベーターの他に階段も併せて利用でき、通勤や外出時、災害などの緊急時にも外に出やすいことがメリットとなる一方、周囲の建物や外からの音の影響を受けやすいことはデメリットになると思います。

高層階の場合、先ほどからご説明している通り上階に行くほど価格が上がりますが、その分周囲に建物や遮る物がなく、日当りや風通しが良くなります。一方で、エレベーター移動の際の混雑や災害時の影響を受けやすくなることは、最上階のお部屋と同じように注意しておく必要があります。

いずれについても、こうした傾向を踏まえて十分に現地を確認しておくのが良いでしょう。

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4. まとめ

最上階のメリットと注意しておきたいポイントについてご紹介してきました。最上階のお部屋と一口で言っても、マンションの立地条件や構造等によっても状況は異なるため、事前に現地の確認は十分に行ってください。また、最上階の物件は価格も高くなるため、自分のライフスタイルや価値観に合っているかなど、こちらの記事を参考に十分に検討しくださいね。