マンション1階。買ってから後悔しないよう、メリット・デメリットを確認

不動産知識
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1. マンション1階のメリットって?

まずは、マンション1階のメリットから見ていきましょう。

1-1. 価格が安い

やはり、最も大きいメリットは価格の安さです。不動産業界において、分譲マンションの売り出し価格は階数が高くなるほど価格が高くなるように設定するのが一般的です。

同じ広さ・間取り、部屋向きの部屋の場合、階数による価格差は、階数が下がるごとに0.5~2.5%と言われています。もちろん、物件ごとの条件により異なりますが、需要と共有のバランスでこのような傾向にあることは、一つの目安として知っておくとよいでしょう。

1-2. 移動距離が短く、建物の外に出やすい

他の階のようにエレベーターで移動する必要がないため、外出時の移動も楽にできることはメリットとなります。通勤時など、急いでいる際にエレベーター待ちがないというのは、皆さんにとってもうれしいポイントではないでしょうか。

こうした日常的な便利さに加え、災害が起こった際には特にメリットが大きいと言えます。災害時はエレベーターが使用できなくなることもあります。また、玄関だけでなく、窓から外に出ることもできる点も大きいメリットと言えるでしょう。

1-3. 下階への音を気にする必要がない

マンションに住む上で最も気になるのが、音の問題です。外からの騒音も気になりますが、足音や物音が下階へ響いて迷惑にならないかも心配になりますよね。特に、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では配慮が必要になる点です。
1階住戸であれば、下階への音の配慮は必要ありません。これは非常に大きいメリットと言えますね。

1-4. 専用庭や駐車場・収納スペースといった1階ならでは設備

1階住戸には専用庭付きの物件も多くあります。その他、専用の駐車スペースや収納スペースも設けられている場合もあり、マンション住戸でありながら戸建てのメリットも感じられるというのは大きな魅力と言えます。専用庭でガーデニングを楽しんだり、小さなお子様がいらっしゃるご家庭であれば遊び場としても使用できます。

ただし、そうした設備を使用するためには、ほとんどの物件で月額使用料が発生するため、あらかじめ確認をしておきましょう。

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2. マンション1階のデメリット

では、マンション1階のデメリットも見ていきましょう。

2-1. セキュリティ面に不安

やはり気になるのが防犯面です。上階に比べ、侵入や外からの視線などが気になるという点はデメリットと言えます。1階住戸の場合、駐車場や通行量の多い道路に面しているといったことも少なくありません。マンション自体でセキュリティ対策がされている場合もありますが、個人でも防犯グッズなどを利用し対策を行う必要があります。

2-2. 周辺の騒音

先述したように、1階住戸が道路に面していることは少なくありません。その場合、通行人の声や車両の音などを、他の住戸よりも感じやすいと言えます。そうした騒音をなるべく防ぐために、二重サッシや防音カーテンの設置など、対策が必要な場合もあります。

2-3. 虫や湿気対策が必要

専用庭付きの物件だけなく、1階にはマンションの植栽が植えられているため、虫が住戸に入りやすいというのもデメリットとなる点です。普段から虫よけグッズを使用するなど、対策を行う必要があります。

また、住戸が地面近くであることから湿気が部屋にこもりやすく、換気の面も注意が必要です。カビが発生しないように、年間を通して除湿の対策も行いましょう。

2-4. 冷え込みやすく、暖房効率が悪い

1階は床下からの冷気によって冷え込みやすい傾向があります。また、近くに高い建物がある場合や目隠しの植栽などによって他階に比べて日当たりが悪いことも多いこともデメリットとなります。もちろん物件の条件によって異なるため一概に言うことはできませんが、検討の際は注意する必要があります。

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3. マンション1階、物件選びのポイント

では、実際に1階の物件を選ぶ際のポイントについて詳しくみていきましょう。

3-1. セキュリティ面をチェック

デメリットで挙げたように、1階は他の階と比べてセキュリティ面が不安要素となります。そのため、物件管理状況や設備、お部屋の位置など、あらゆる面からセキュリティについて確認をしましょう。

管理人が常駐しているか、窓が道路や駐車場に面しているなど部屋位置の確認の他、オートロックや防犯カメラなど、マンション共用部設備のセキュリティシステムもチェックしておくと良いでしょう。
また、物件周辺のエリアの治安状況についても調べておくとなお安心です。

3-2. 水害リスクについて確認

周辺に河川があるエリアは、水害のリスクについてきちんと確認する必要があります。
台風や大雨で河川の増水があった際に、浸水などの水害に遭う可能性があるためです。必ず、自治体のハザードマップで物件周辺のエリアの状況を確認しましょう。

3-3. 専用庭など、付帯設備の使用について確認

専用庭や物置や駐車スペースなど、1階の住人だけが使用できるということが大きなメリットとしてありますが、使用方法に制限がある場合もあるため、あらかじめ管理規約で確認しておきましょう。月々の使用料の有無についても確認が必要です。

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4. デメリットもメリットになるかも!?様々な要素を総合的に判断する

デメリットであげた項目も、自分の生活スタイルに合えばメリットと感じることも多いのが1階のお部屋。1階というだけで物件候補から外すのではなく、物件の状況を確認したうえで、デメリットとなる点がカバーできそうか、そして、自分の生活にあっているかどうか一度考えてみることをおすすめします。

小さなお子さんや高齢者のいるご家庭であれば、1階でメリットを感じることは多いと思います。ガーデニングの趣味のある方であれば、庭があることはないものにも代えがたいメリットとなることでしょう。

1階のお部屋は他の階に比べて価格も安い傾向にあります。物件の条件、そしてご自身あっているかどうかを総合的にみて検討してみてはいかがでしょうか。

5. まとめ

今回は、マンション1階のお部屋のメリットやデメリット、選ぶ際のポイントについて解説してきました。

同じ1階といっても、物件によって条件は様々です。ご自分の生活スタイルに合えば、お得に物件を購入することもできるでしょう。ぜひ、この記事を物件選びにお役立てください。