中古マンションにエアコンを設置したい!注意点とポイントを解説

中古マンション
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中古マンションを購入する際に合わせてエアコンを購入しようと検討している方は多いのではないでしょうか?エアコンは一度購入すると10年以上使うのも珍しくない製品です。
また、価格も決して安くはないため満足できるものをしっかりと選びたいと思っている方も少なくないでしょう。

そこで、この記事ではマンションにエアコンを購入する際のポイントについて解説します。畳数や部屋の向きなどエアコンを購入する際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があるため、ぜひ参考にしてみてください。

※ 併せて「暑い夏も涼しく過ごそう!夏のおうち時間を快適に過ごすコツって?」もご覧ください。

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1. 全てのマンションでエアコンが設置できるわけではない

マンションの場合、基本的には、全ての部屋にエアコンが設置できるように設計されています。ただし、これは新築マンションの場合です。中古マンションでは、築年数の古いマンションだと、中にはエアコンが設置できないケースも出てくるため注意してください。

では、エアコンを設置するためには、どのような部屋でないといけないのでしょうか。具体的には以下の2つの条件を満たしている必要があります。

  • 室外機を設置できるスペースがある
  • 壁にエアコンスリープという配管用の穴があるか

エアコンは、室内機と室外機がセットになって初めて稼働します。そのため、室内機だけを設置すれば良いということはなく、室外機を設置するスペースが必要です。室外機は一般的に庭やベランダに設置しますが、庭もベランダもないマンションや、あっても室内機との距離が遠すぎて設置できないマンションも存在します。いずれにしても、室外機が設置できなければエアコンは使えないため注意してください。

2つ目の条件にあるエアコンスリープは、簡単にいうと室内機と室外機をつなぐドレンホースを通す穴のことです。穴があればエアコンの設置ができますが、ない場合は、設置するために穴を空ける必要があります。
しかし、マンションによっては、穴を空けることを禁止しているケースもあり、そうなるとエアコンが設置できないため、こちらの点にも注意してください。

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2. 中古マンションでエアコンを購入するときのポイント

ここからは、中古マンションでエアコンを購入する際に押さえておきたいポイントについて解説します。

2-1. 畳数をチェック

エアコンの製品情報を見てみると、たいてい畳数の目安が書かれています。例えば目安が11畳〜17畳と書かれていて、「今の部屋は13畳だからぴったりだ!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、畳数の目安は11畳〜17畳の広さの部屋での使用に向いているというものではありません。畳数の目安は、「JIS C9612」という規格に基づいて「木造で南向きの洋室」という平均的な住宅を想定して設定されています。
そのため、部屋の条件によっては同じ広さでも目安となる畳数が異なる場合もあるため注意してください。

上記の11畳〜17畳の場合、「木造平屋の南向きの和室なら11畳」「鉄筋マンション南向きの中間層の洋室なら17畳」に適しているということを意味しています。ちなみに、木造の和室と、鉄筋の洋室とで畳数に違いがあるのは、木造に比べて鉄筋の密閉率が高く、効率よくエアコンを使用できるためです。

2-2. 年間の電気代がいくら掛かるか考慮する

1年を通して利用できるエアコンですが、特に夏場は稼働率が高く、電気代も高くなるはずです。そのため、少しでも電気代を安く抑えるためにも、購入時には電気代がどのくらい掛かりそうか考慮するようにしましょう。

電気代を確認したいときは、期間消費電力数をチェックします。期間消費電力は、1年間に消費されると考えられる電力の量を示しています。この期間消費電力に1kWあたりの電気代を掛けることで大まかな電気代を算出できます。

2-3. 住んでいるエリアを考慮する

エアコンは、寒い地域と温暖な地域とでは、部屋を暖める、冷やすまでに掛かる時間に違いが出てきます。
例えば、豪雪地帯のような寒い地域では、一般的なエアコンだと部屋を暖めるだけのパワーがないため、よりパワフルなエアコンを使用する必要があります。

2-4. 部屋の構造を考慮する

同じ畳数の部屋でも、天井が高い部屋や吹き抜けの部屋だとエアコンの効きが悪くなってしまいます。特に、冬場の暖房は、暖かい空気が上に昇ってしまうため、なかなか部屋が暖まらないかもしれません。
また、部屋の向きにも注意が必要です。例えば、太陽の日差しがよく入ってくる西日の部屋や最上階の部屋などは室内に熱がこもりやすく、冷房が効きにくいとされています。

そのほかにも、キッチンとリビングが続いている部屋や、南向きもしくは北向きに大きなガラス窓がある部屋などもエアコンの運転効率が下がってしまう恐れがあります。
このような場合は、本来適切とされる畳数の目安よりも、一回り広い部屋向けのエアコンを購入した方がより効率よく部屋を冷やし・暖められるでしょう。

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3. エアコンのモデルを考慮する

エアコンと一言で言っても、そのモデルは様々なものがあります。例えば、最上位モデルのエアコンであれば、省エネで電気代を安く抑えられるのはもちろん、部屋を効率よく冷やし・暖められます。価格は比較的高めですが、長年利用する方であれば、最上位モデルを中古マンションに設置すると良いでしょう。

このほかにも、例えばフィルターを自動で掃除してくれるタイプのモデルもあります。このタイプは常にエアコンを綺麗な状態に保ってくれるため、掃除の頻度を減らせます。クリーンな状態をキープしたい、忙しくてなかなかエアコンの掃除ができそうにない、といった場合は、自動掃除が可能なタイプがおすすめです。

ちなみに、2020年現在、ダイキンでは、給気機能と換気機能をそれぞれ備えている「うるさらX」を展開しています。このモデルでは、エアコンを運転しながら外の新鮮な空気を部屋の中に取り入れられるのが特徴です。新型コロナウィルスが流行している現在、室内の給気・換気は欠かせません。また、花粉症などに悩む方にとっても給気・換気機能は非常に役立つものとなるでしょう。
そのほかにも、こちらの機種はAIが輻射熱を推測することで、適切な運転を自動で行える仕組みになっています。最新モデルということもあり、価格は安くありませんが、こういった最新のものを購入するのも1つの選択肢と言えるでしょう。

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4. まとめ

今回は、中古マンションにエアコンを設置する際のポイントについて解説しました。部屋にあったエアコンを選ぶ場合、畳数の他にも、住んでいらっしゃる地域や部屋の向き、構造など様々な点を考慮する必要があります。
また、そもそも部屋にエアコンが設置できない可能性もあるため、必ず事前にチェックしておくようにしましょう。