マンションのオートロック、主な種類と特徴、注意すべきポイントについて

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マンション購入の際に、「オートロック」であるかを条件に含める方も多いでしょう。しかし、オートロックがあれば絶対に安心なのかというとそうではありません。

オートロックには確かにセキュリティ面でのメリットはありますが、居住者自身も常に防犯について意識する必要があります。

今回はオートロック付マンションについて、主な種類と特徴から気をつけるべきポイントまで詳しく解説していきます。

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1. オートロックとは

国土交通省では、オートロック式のマンションの定義を「建物内に共用玄関があり、外からドアを開けるためには、鍵や暗証番号などを用いるか、居住者などに内側から鍵を解除してもらう必要がある共同住宅」としています。

一般的にオートロックはマンションのエントランス等に設置され、入退出時の施錠を自動で行うシステムのことを言い、新築マンションにおいては標準的に設置されているものです。

築年の古い中古マンションでも、セキュリティ強化のため大規模修繕の際に追加されることも多く、もはやマンション設備として必要不可欠であると言えるでしょう。

参考: 国土交通省住宅局 平成30年住生活総合調査結果

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2. オートロックの主な種類と特徴

では、オートロックにはどんな種類があるのか主なものをご紹介していきます。

2-1. 集合キータイプ

お部屋の鍵を鍵穴に入れて開けるタイプのオートロック。最も古くからある種類であるため、皆さんが一番よく目にするタイプのオートロックでしょう。

エントランスに設置された鍵穴に、部屋と同じ鍵を差し込んで解錠します。

オートロック用の鍵と部屋の鍵が同じであるため便利ではありますが、前入居者が鍵を複製していた場合使用可能であることはデメリットと言えます。

2-2. 暗証番号タイプ

その名称のとおり暗証番号を入れて解錠するタイプのオートロック。

0~9までの数字の暗証番号をテンキーに入力するもので、こちらも採用しているマンションが多いタイプです。

鍵がなくても解錠できるため便利ですが、番号を忘れたり、第三者に見られた場合簡単に開けられてしまうといったリスクがあります。

2-3. カードキータイプ

オートロック専用カードを差し込んで解錠するタイプのオートロック。

複製することが難しいためセキュリティ面でのメリットは高いですが、使用しているうちにカードが折れ曲がってしまった場合は使用できなくなるということもあります。

再発行には手続きや費用が発生するため紛失や破損には注意が必要です。

2-4. 指紋認証タイプ

指紋をセンサーにタッチしてオートロックを解除するタイプのオートロック。

近年導入される物件も増えてきましたが、導入が高額であることから設置しているマンションは多くはないのが実際のところです。紛失することも暗証番号を忘れてしまうリスクも、第三者に番号を知られてしまうリスクもなくメリットが大きいと言えます。

2-5. 非接触タイプ

ICチップの入ったカードや鍵をかざして解錠するタイプのオートロック。

こちらも複製難しいことからセキュリティ面でメリットがあります。また持っているだけで解錠するタイプの場合は、鍵を取り出す手間も必要ないため非常に便利です。

またコロナ禍の状況において、非接触であることは感染リスクの観点からもメリットが大きいですね。

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3. オートロックのメリットは?

オートロック付きマンションのメリットと言えば、各住戸の玄関ドアの鍵に加えて、エントランスにもオートロックがあることで、二重に施錠がある安心感でしょう。

オートロックがなければ誰でもマンション内部まで入ることができてしまいますが、オートロックがあれば鍵を持たない入居者と関係者以外の立ち入りを基本的には制限できます。

また突然のセールスなどがあっても、玄関前まで来られることなく、モニター越しに確認して対応を回避しやすいこともメリットと言えます。

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4. オートロックでもマンション内に侵入されてしまう可能性も

オートロック付きマンションは防犯性が高いといっても、あれば絶対に安心ということはできません。侵入できる可能性はゼロではないためです。

例えば、入居者がオートロックを解錠して扉が開いているタイミングで一緒に入られてしまったり、エントランス以外の裏口や柵などから侵入するということも考えられます。先述したように暗証番号を入力する際に近くの人に盗み見られるということもあるかもしれません。

警視庁のデータによると、侵入窃盗の侵入手口で最も多いのが一戸建て、共同住宅のどちらも「無締り」で4~5割を占めています。つまり、多くの方が玄関のカギを施錠しなかったことで侵入されているということです。

オートロック付きだから玄関ドアを施錠しないで外出しても大丈夫だろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。特に、ごみ捨てや郵便物を取りに行く時など、短い時間なら大丈夫と思う方も多いでしょう。

オートロックで完全に侵入者を防ぐことはできないことを十分に理解して、日ごろから少しの外出でも戸締りをきちんと行うよう心がけましょう。

参考: https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html

5. オートロック付きマンション、内見時のチェックポイント

できるだけ防犯性の高い物件選びをするために、マンション選びで事前にチェックしておきたいポイントについて見ていきましょう。

まず、エントランス以外から簡単に侵入できる場所はないか確認しましょう。柵や塀が低かったり、非常階段、駐車場や裏口などから簡単に入れる場所があれば注意が必要です。

また、マンションの防犯対策も確認しておく必要があります。オートロックの他にも防犯対策として監視カメラが設置されているかどうかも確認しておきましょう。

エントランスだけでなくゴミ置き場や駐車場、駐輪場、裏口など、どこに設置されているかも確認しておくと良いでしょう。

よりセキュリティを重視したい方は、管理人の勤務時間が長い物件選びをするのもおすすめです。警備会社のセキュリティサービスを導入している物件も多くあるため確認してみましょう。

そして、マンション住民の防犯意識の高さも重要なポイントです。マンション住人同士で顔を合わせた時に挨拶をちゃんとしている物件も防犯意識が高いと言えます。

裏口扉が施錠されていない、集合ポストに鍵が掛かっていない、チラシが入ったままになっているといった物件は住民の意識が低い可能性があるため注意が必要です。

※ エントランスのチェックポイントについては、「マンション選びはエントランスにも注意!内見時に確認すべきポイントをご紹介!」で詳しく解説しています。

6. まとめ

今回は、マンションのオートロックについて詳しく解説してきました。

オートロックがついていたとしても絶対に安全だとは言い切れません。居住者自身がきちんと防犯意識を持って生活することが非常に重要です。

なお、物件の売主と買主が直接取引できる不動産直販プラットフォームを運営する「FLIE(フリエ)」では、お手持ちのスマートフォン1つで部屋の鍵だけでなく共用部のオートロックも解錠できるセルフ内見サービス「Smaview(スマビュー)」を提供しています。

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