和室とリビングの一体化で考えることとは?設計時のポイントを解説!

リノベーション
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リフォームやリノベーションを検討している方の中には、和室とリビングの一体化を考えている方も多いでしょう。和室とリビングの一体化はさまざまなやり方があり、ひと工夫するだけで快適な空間に生まれ変わります。

そこで今回は、和室とリビングの一体化をする際のポイントやおすすめのレイアウトをご紹介していきます。自宅を住みやすい空間にするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 和室とリビングの一体化で考えること

和室とリビングの一体化をしようと考えているなら、まず以下のことを決めておきましょう。リフォームやリノベーションでは、最初のイメージが大切です。

具体的な完成図を思い描いていないと、イメージと違った空間になってしまい、使いづらくなってしまう可能性もあります。

1-1. 畳かフローリングか

今ある和室とリビングを一体化させるには、全てをフローリングにする以外にも一部だけ畳を取り入れる方法があります。フローリングも畳もそれぞれ良さがあるため、ライフスタイルに合わせて検討するようにしましょう。

フローリングと畳のバランスが取れれば、より生活しやすい環境が整うはずです。

1-2. 動線は確保されているか

和室とリビングを一体化させると、空間が広くなるだけでなく動線も変化します。テレビやソファの位置に問題はないかしっかりと確認しましょう。

特にテーブルは位置が悪ければ、食事をする際や調理をする際に不便さを感じてしまうため、レイアウトにこだわることが大切です。ライフスタイルを考慮し、動きやすいレイアウトを心掛けましょう。

1-3. 断熱性があるか

和室を洋室化する際は、断熱性能がしっかりしているかも考えなければなりません。畳の間取りには断熱材が入っていないことも多く、そのままフローリングにしてしまうと底冷えが発生します。

柱が露出している「真壁」の場合は、寒さが伝わりやすいため対策が必要です。壁や床に断熱材を入れたりペアガラスにしたりと快適に過ごせる環境づくりをしましょう。

1-4. 収納スペースは適切か

リビングに物が溢れているという場合は、収納量も見直しが必要です。和室とリビングの一体化で空間を広くすると、その分、物も増えてしまう傾向にあります。

押入れやクローゼットを活用し、収納スペースをしっかりと確保しましょう。収納スペースを新たに設置する際は、和室の構造にも注意して種類を決めることをおすすめします。

1-5. 間仕切りは必要か

壁や襖を撤去して和室とリビングを一体化させる場合は、間仕切りの必要性も考慮しましょう。間仕切りを設置すれば、プライベート空間も確保できるため、仕事や勉強・趣味などに活用できます。

間仕切りなしの場合は広々としたリビング空間がつくれるため、ニーズに合わせて検討してみましょう。

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2. 和室とリビングを一体化させるときのコツ

続いて、和室とリビングの一体化で押さえておきたいコツについてご紹介していきます。より快適な空間をつくるためにも、設計前に確認しておきましょう。

2-1. 壁に質感を出す

和室とリビングの一体化でリフォームするなら、壁紙にもこだわってみることをおすすめします。塗り壁やエコカラットは、一般的なクロスよりも高級感があり、雰囲気もおしゃれです。

特にエコカラットは調湿効果が高いため、室内を過ごしやすくしてくれるでしょう。湿気やカビ対策も同時にできるため、予算と照らし合わせながら検討してみてください。

※ 参考記事: 「エコカラットとはどんなもの?施工後に後悔しないためには?

2-2. 間接照明を取り入れる

和室を残してリビングと一体化させる場合は、間接照明にこだわるのも大切です。天井や壁のデコボコを活かして、雰囲気のある間接照明を取り入れることで、趣を感じられる空間になるでしょう。

空間の使用目的を考え、そこに相応しいアイテムを導入してみてください。

2-3. 補色を意識する

メリハリの効いた空間をつくるには、配色にこだわる必要があります。「緑と赤」など補色関係の配色をすると、目を引くデザインになるでしょう。

落ち着いた雰囲気をつくりたい場合は補色を避け、似たような配色でまとめることをおすすめします。クロスやカーテンの色などバランスの取れた配色をするのがおしゃれな空間をつくるコツです。

2-4. 天井の高さを揃える

和室の天井には、ラミネート天井と呼ばれる木目の化粧合板が張られているため高さが低く設定されています。そのため、リビングと一体化させる際は、天井下地の高さを合わせなければなりません。

その分の費用も掛かるため、予算は余裕を持って確保しておきましょう。

2-5. 和室の必要性も考える

最近では、和室の需要が薄れ、全室フローリングの住宅が増えてきています。しかし、和室にも魅力がたくさんあるのをご存知でしょうか。

リビングと一体化させるときも和室を残しておけば、リビングで寝転んだり遊んだりできます。素材も柔らかいため、転んでも衝撃を抑えることが可能です。自身の生活と照らし合わせて、和室の必要性を考えてみましょう。

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3. 和室とリビングの一体化におすすめのレイアウト

最後に和室とリビングの一体化でぜひ取り入れていただきたいレイアウトをご紹介していきます。それぞれ異なった魅力があるため、好みやライフスタイルに合わせて検討してみてください。

3-1. 完全洋室化

和室の部分を完全になくしフローリングのみにした空間は、動線が確保しやすくスムーズに家事ができるでしょう。採光面が広がるため、日差しが入りにくなったキッチンにも日が差し込み、明るい空間が実現します。

開放的な空間で家族とのコミュニケーションも取りやすくなるはずです。

※ 参考記事: 「和室を洋室にリフォームするには?費用や施工時の注意点を解説!

3-2. 小上がり和室

和室を単純に残すのではなく、小上がりにするのもおすすめです。小上がりを設けることで、空間にもメリハリが付きます。

お昼寝スペースやお子さんの遊び場などさまざまな活用ができるのも魅力の一つです。床下収納を設ければ、ごちゃつきがちなリビングもスッキリ片付きます。

※ 参考記事: 「小上がりを設置するメリットとは?魅力やDIYの仕方をご紹介!

3-3. モダン和室

和室をそのまま残したい場合は、琉球畳などモダン要素を取り入れるのも良いでしょう。扉もそのまま残しておけば、プライベート空間もしっかり確保できます。

オープンにしておけば、畳のデザインがアクセントとなってくれるため、空間にメリハリを与えることも可能です。和室の古びた印象を取り除くことで、よりおしゃれな空間がコーディネートできます。

※ 参考記事: 「琉球畳のデメリットとは?解消方法やおすすめの配色をご紹介!

3-4. 広い和室

和室の扉を外し、広い和室として残しておくのもおすすめです。リビングとの一体感が感じられるため、開放的な気分でくつろげるでしょう。

フローリングを無垢材にしたり壁紙を張り替えたりすることで、モダン要素も取り入れられます。居心地の良い空間になるように、細部までこだわりましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、和室とリビングの一体化についてご紹介しました。リフォームやリノベーションを成功させるためには事前準備が大切です。ポイントやコツを押さえて、工事後に失敗したと後悔することがないようにしましょう。

より快適な空間をつくるためにもイメージが重要です。どんなタイプの間取りにするかどのように過ごしたいのか明確に思い描くことをおすすめします。