マンションの購入を検討されている方の中には、「良いマンションを購入するためにはどのようなポイントを押さえておくべきか」と疑問に思う方もいらっしゃいます。良いマンションを購入するためのポイントは沢山ありますが、必ず押さえておきたいポイントのひとつとして「コミュニティ」があります。
今回の記事では、マンションコミュニティのメリットについてまとめました。加えて、コミュニティのあるマンションの探し方についても紹介しています。
マンションの購入をお考えの方は、ぜひこの記事を一読されてください。
1. マンションは「管理」から「コミュニティ」の時代へ
「マンションを購入するときは管理を買え!」というフレーズを聞かれたことはおありでしょうか。マンションにいつまでも快適に暮らすためには、管理状況をチェックしておくことが大切であると言われてきました。
管理がきちんとなされていることで、マンションの外観や機能が維持され、いつまでも安心して住めるでしょう。そのためには、マンションの管理会社についてもチェックしておくことが重要であると考えられてきました。
1-1. コミュニティを高めることでマンションを適切に管理する
しかし、時代の流れと共に管理に関する考え方も変化しました。以前は管理会社に任せるという考え方が、現在では自分たちで管理するという考え方に変化しています。区分所有者同士のチームワークによって、マンションを適切に管理することでいつまでも快適に暮らせるという考え方です。
マンションの区分所有者のチームワークを高めるには、コミュニティが不可欠です。住民の1人ひとりがコミュニティ形成を理解して積極的に参加することでコミュニティを高めていきましょう。
※ マンションコミュニティの大事な点、マンションの理事会については「マンションの理事会とは?管理組合との関係や役割・業務について」からご覧いただけます。
2. マンションコミュニティのメリット
マンションコミュニティを形成することには多くのメリットがあります。主なメリットとして以下の5つが挙げられます。
2-1. 防犯を期待できる
マンションコミュニティによって防犯を期待できます。
マンション内の犯罪を未然に防ぐためには、不審者を建物内に侵入させないことが重要です。しかし、住民同士の繋がりが全くないマンションの場合、不審者が建物内に侵入しても違和感が無いでしょう。
一方で、マンションコミュニティが形成されていると、不審者の侵入に気づきやすくなるというメリットがあります。普段からマンションの通路やエントランスで住民同士の挨拶があるため、不審者が侵入すればすぐに判断できるでしょう。
2-2. 生活に必要な情報を入手できる
マンションコミュニティによって生活の悩みを相談できます。理由は、コミュニティのあるマンションでは子育て世代が集まるサークルや、シニア世代が集まるサークルなど、様々なサークルが活動しているからです。
子育て系のサークルについては、保育園や幼稚園の情報、児童館や公園の情報を入手できます。また、子育てに関する悩みも気軽に相談できるでしょう。一方でシニア世代のサークルについては、医療機関の情報などを入手できます。
2-3. 病気やケガをしたときのサポートがある
1人暮らしの方やシニア世代の悩みとして、病気やケガの介護があります。病気やケガは、いつ遭遇するのか分からないため不安に感じるものです。
コミュニティ形成の無いマンションでは、病気やケガのときでも自分で対応しなければなりません。特に、1人暮らしの方が病気にかかったときには、孤独死の危険もあるでしょう。一方で、コミュニティ形成のあるマンションなら、マンションの住民によるケアを期待できます。シニア世代にとっては、様子を定期的に見てもらえる存在がいるのは頼もしいでしょう。
2-4. 災害時に素早く対応できる
首都圏では、関東直下型地震や南海トラフ地震などの大規模な地震が発生する可能性があると言われています。自然災害が発生したときには不安に感じるものですが、コミュニティのあるマンションの場合は住民同士で助け合えるでしょう。
例えば、最近ではコロナウイルスの感染拡大という問題が起きていますが、十分なコミュニティ形成がなされているマンションならば、必要な対策を素早く取ることが可能です。
あるマンションでは、住民同士が話し合いによってエントランスやエレベーター前などの人が触れる所に消毒液を設置しました。別のマンションでは、管理会社が委託した清掃会社とは別に、管理組合による定期清掃を取り決めています。さらに別のマンションでは、エレベーターの換気扇を使用することで密室空間での感染拡大の対策を取っています。
2-5. マンション管理の合意形成が容易になる
意識の高いコミュニティがあれば、管理組合の運営や大規模な修繕工事などに関して、スムーズな話し合いができます。加えて、マンションに関する悩みがあるときでも気軽に相談できるでしょう。
3. マンションタイプ別のコミュニティの特徴
住民のコミュニティはマンションのタイプによって大きな差があります。ここでは、マンションのタイプ別のコミュニティの特徴をまとめました。マンションの購入を検討されるときに役立ててください。
3-1. 小規模型
1棟が6階以下、または50戸以下の小規模型のマンションの場合、挨拶を交わすといったコミュニケーションが活発ではない傾向があります。加えてイベントやサークルを開く共有スペースが不足しているというデメリットがあるため注意が必要です。近くの町内会に入るなど、意識的にコミュニティを形成する必要があります。
3-2. 中層型や高層型
7階階以上18階以下、または51戸以上の中層型のマンションの場合、一部の世帯では挨拶を交わすというコミュニケーションはあります。また集会室や会議室が設置されているため、コミュニティ活動が活発な傾向です。高齢者対策などにも期待できるでしょう。
3-3. 超高層型
19階以上の超高層型のマンションの場合は、多くの世帯で挨拶を交わすといったコミュニケーションが見られます。またマンション内にキッズルームやラウンジなどを設置しているところもあります。世帯数が多いために近くの町内会に入ることは難しいものの、マンション内では子ども会や主婦のサークルなどのイベントも開かれており、自然にコミュニティを形成できるでしょう。
3-4. 団地型
団地型のマンションの場合、高齢者の世帯の割合が高いために深い付き合いが可能です。住民同士のコミュニケーションも活発で、地域とのコミュニケーションも期待できます。一方で、マンション住民の高齢化の問題を抱えている可能性があるため注意が必要です。
4. コミュニティ形成のあるマンションを見つけるには?
コミュニティ形成のあるマンションを見つけるには、専門家に相談することです。マンションの売買に関わったことのある不動産担当者に相談することで情報を入手できます。
5. まとめ
今回の記事では、以下のポイントについて紹介しました。
- マンションコミュニティを形成することで適切に管理できる
- コミュニティ形成によって防犯性の強化や災害時での素早い対応などを期待できる
- マンションタイプによってコミュニティの特徴が異なる
- 専門家に相談することでマンションコミュニティをチェックできる
マンションコミュニティを意識することで、快適な生活を手に入れましょう。
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